小野純一のレビュー一覧

  • 僕たちは言葉について何も知らない 孤独、誤解、もどかしさの言語学

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    本題とは離れるがサルトルが提唱した、愛の概念についての新たなものの見方(p.91)が面白かった。相手から愛されたいと思われたいっていう気持ちは、愛(するが故に生まれる感情)だけど愛(しているなら相手の気持ちを自分でコントロールしたいと考えるべき)じゃない。といった内容。つまり、愛という言葉は矛盾を孕んだ概念であると。

    一つの単語の概念を突き詰めて考えると、矛盾を孕むことさえあるんだなと言葉の奥深さを学べた。

    全体的に難しかったが、最終章手前の、孤独と孤独感の違いを語っていた章が1番読みやすかったかな。宇多田ヒカルさんの活動休止のエピソードを例に挙げていたが、ひとりで自分を見つめ直す時間って

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    2025年06月13日
  • 僕たちは言葉について何も知らない 孤独、誤解、もどかしさの言語学

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    言葉の使い方のハウツー本ではなく、アカデミックな視点で言葉の持つ可能性や広がり、概念を検討していて、非常に面白かった。

    哲学的な部分も含め、言葉について複数の視点から語られているが、全て実例がついていて想像しやすい。

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    2025年06月08日
  • 僕たちは言葉について何も知らない 孤独、誤解、もどかしさの言語学

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    これも最近の自分の中で考えたいテーマ「言葉」きっかけで読んだ本。言葉の意味やイメージは、その人の背景から生まれる。また、それ自体もだんだんと変化していく。経験自体は共有できないことから言葉のイメージが食い違い、誤解につながっていく。その誤解を解消するために、本著では言葉のニュアンスにセンシティブになること、言葉は自分ごとではなく相互作用の力によって昇華していくことを説いている。私自身過去の経験から孤立する時間が長く、そのせいかつい主観で話してしまうことも多いため、今後さらに成長するための課題にしたい。

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    2025年04月29日
  • 僕たちは言葉について何も知らない 孤独、誤解、もどかしさの言語学

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    作品紹介・あらすじ

    國分功一郎氏、千葉雅也氏推薦!
    最注目の言語哲学者、一般書デビュー。
    “人間は言葉を操る魔法使いである。その恐ろしさと可能性。 我々はまだ「言葉が何をなし得るか?」を知らずにいる。”
    −−國分功一郎・哲学者・『暇と退屈の倫理学』著者)
    “言葉を使うのは難しい。なぜなら、言葉には、人を動かし、現実を変えてしまう不思議な力があるからだ。 本書は、「言葉の力」とは何かを、 哲学的な視点から丁寧に説明してくれる。”
    −−千葉雅也(哲学者、『勉強の哲学』著者)
    言葉は人の心を救いもすれば、 生涯消えることのない傷を負わせることもできるものです。
    誰もが言葉の持ち主なのに、どうにもう

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    2025年09月20日
  • 僕たちは言葉について何も知らない 孤独、誤解、もどかしさの言語学

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    言葉には力があると説く。
    誰もが言葉を読み書きできるようになり、多くの造語や曖昧さが世代ごとに増えている。
    さて、本著は、言葉とコミュニケーション、人間関係や社会との繋がりについて重要な役目と力があると説いている。本著では、誠実に言葉と向き合い、他者や社会と対話をすることによる重要性を示唆している。
    言葉とは単なる情報の伝達だけではなく、感情や場面にも影響を与え、時には暴力となり、時には人を救うものである。言葉という多様な視点で解釈できるものでも個々の状況や環境、心境によっては大きく伝わり方が違い、誤解は避けることはできない。だが、言葉の質と意図と解釈を踏まえて誠実に対話することにより、修正可

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    2025年07月27日
  • 僕たちは言葉について何も知らない 孤独、誤解、もどかしさの言語学

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    人は気づいたら言葉をしゃべり、表現し、分かり合えたり、分かり合えなかったりする。その分かり合えなさや言葉の限界・構造はどこに起因するのか。論理学のようなアプローチよりも、あくまでも著者の原体験や実存的なもやもやを出発点に、あらゆる人たちが遺してきた“言葉”を頼りに思索を深めていく。『ことばへの旅』(森本哲郎)という好きな本があるけれど、言葉には余白(筆者はいろんな喩えを交えて迫ろうとする。たとえば、ブドウの種と実とか房とか)があるからこそ、受け手の解釈によって豊穣なイメージが喚起される。それは同時に孤独やもどかしさを生んでしまうのかもしれないけれど、不確定に揺れ続けるからこそ、誰かに勇気や希望

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    2025年07月14日
  • 僕たちは言葉について何も知らない 孤独、誤解、もどかしさの言語学

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    ネタバレ

    面白かった気がする。
    でもなんというかこれをちゃんと読むことができなかったのは自分の度量が足らないせいで、もっと集中して深読みしたら受け取れるものがもっと多かったんだろうなって思う。
    再読したら違う発見がありそう

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    2025年05月26日