小黒一正のレビュー一覧
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雇用問題、社会保障、政治参加、子育て 教育 家族の4つの分野に分けて現在の世代間格差、主に若者が損をしている現状をわかりやすく紹介している。OECD諸国間でのデータをきちんと提示しての論考なので説得力がある。
政治的なパワーの弱い若者が多数決の民主主義ではどうしても不利になってしまう。しかし長期的な...続きを読むPosted by ブクログ -
雇用、社会保障、政治参加、子育て・教育・家族の四つの課題に対し、世代間格差という切り口からワカモノマニュフェストを提言した一冊。政治参加、ユースデモクラシーの構築の箇所が興味深い。シルバーデモクラシーの現状、0~30代までの人口割合は44.9%だが、その年代の国会議員は8.8%。60代以上の高齢者の...続きを読むPosted by ブクログ
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まだ最初の方をめくったばかりですが、この本をもっと早く読んでいればよかった!と思いました。断片的な知識が体系化されていく感覚。Posted by ブクログ
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世代間公平に関する基本法の制定、社会保障の受益と負担の調整を担う独立機関の設置、受益水準やベース財源は政治が決定。Posted by ブクログ
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多くの優秀な人々が日本の財政は危機に向かっていると説いても、政治は近視眼的な施策に偏りがちだ。これからの将来はどうなるのか?なんだか暗いな。Posted by ブクログ
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さすがに大学の先生が書いているだけあって、専門用語と数字による論理的な説明は非常に説得力がありますが、私の知識で細かなところまではとても理解できないというのが正直なところです。実際に日本を動かす政治家や官僚に読んでもらいたいものです。Posted by ブクログ
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愚者だけが自分の経験から学ぶと信じている。
私はむしろ、最初から自分の誤りを避けるため、他人の経験から学ぶのを好む。
ビスマルク
超高齢化社会の先頭を走る日本の財政危機の現実を、平易に解説している。
成長だけでは財政危機から脱することはできない。今後は増税VS社会保障費の抑制という議論に進んでいか...続きを読むPosted by ブクログ -
シルバー・デモクラシーに警告を鳴らし、持続可能な社会の実現を目指すための世代間格差の是正を提言する本。具体的な政策の提言が数多く記載されている。他国で導入されていて実績のあるものが多く、絵空事ではないと思った。
・雇用問題では「金銭解雇を含めた解雇ルールの明文化」「同一労働同一賃金」の法制化
・年金...続きを読むPosted by ブクログ -
40歳以下必読の書!
テーマは世代間格差の是正。
遅かれ早かれ世の中のシステムはこう変わっていく他ない。
どう読んでも正論と思われる。
10年、いや5年以内に流れを変えられなかったら日本沈没だ。
来たるべき変革の時に備えて己を磨くべき。
後半はあまり面白くない。Posted by ブクログ -
経済学は素人レベルの私ですが、「年金保険料負担と受取額は、80歳以上で、6.8倍、今の20代で1.6倍で明らかに不均衡」その年代の方々が生きてきた時代の物価が、インフレかデフレかを勘案しているのか。単純比較できないのでは?「日本国民の年齢の中央値は42歳。若者の意見は通りにくい」20歳以上の年齢の方...続きを読むPosted by ブクログ
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[ 内容 ]
公的債務が膨らみ続ける日本…。
財政は債務超過状態に陥り、破綻の危機が迫る。
残された時間は少ない。
どんな手を打つべきなのか。
気鋭の研究者が、財政危機の現状を詳細に説明し、社会保障制度改革など再生のプランを具体的に提案する。
[ 目次 ]
第1章 財政破綻はいつ起こるのか?
第2...続きを読むPosted by ブクログ -
経済学や政治学等の分野における気鋭の若手の学者さんたちの共著。世代間格差をデータとして示し、それが顕著である領域において各著者が提言を述べていた。雇用の流動化、社会保障の積立・税の財源化、若者の政治参加、子供の福祉への重点化など提言のポイント自体は、既視感を覚えるものだった。ただ気になったのは、社会...続きを読むPosted by ブクログ
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生まれた世代によって格差が生まるという事実に驚いた。今の世代を食い物にして高齢者を優遇している日本の政治に対して不満が生まれた。格差を少しでもなくしていく政策を期待したい。Posted by ブクログ
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今月読んだ本について感想をつらつらと。
1.「世代間格差ってなんだ」 著:城繁幸、大黒一正、高橋亮平 PHP新書 2010年
タイトルどおり日本人の若者やご年配、さらには将来世代の間の「格差」を明らかにして、大きく以下の4つの「格差」をテーマに、格差是正の方法を主張している。
1.雇用問題
2.社...続きを読むPosted by ブクログ -
もう少し早く読んだら印象変わるかなぁという論点もあった。
個人的には1つか2つかは指導している大学で学生の議論ネタにしてもいいかなと思ったもの。
サクッと読めるので、あまり頭を使わずに読書したい人にお勧め。Posted by ブクログ -
現在の日本の財政の批判本。
旧大蔵省・現財務省出身者は経済成長よりも財政健全化を好むと聞くので、この著者もそうなのかもしれない。
これまで財政危機に瀕した国、政権が取った財政政策や、現在の日本の財政とその見立ては勉強になり、財政政策を理解する下地が出来る。
ただし、書かれている防衛策は「自分のス...続きを読むPosted by ブクログ -
①デフレ脱却:受給ギャップが原因・被価格競争を目指すべき・
②日本経済復活:人口減少・労働生産性の定価と構造的もんぢを抱えている。製造業のさうまいるカーブ・官学の連携・海外企業の誘致
③歳出削減:日本の歳出はムダがほとんど削減され無駄がない。政府の多額の資産はほとんどが売却困難。税収が歳出の半分以下...続きを読むPosted by ブクログ -
国家財政破綻防止のためには、最終税率は30%となる根拠を示しながら、仮に「中福祉・中負担」を目標としても、消費税率は25%、今回増税で10%にしても、あと15%の追加増税が必要で、そのうえ不足分(消費税5%分)に相当する12兆円の歳出削減が必要だとする。
様々な楽観論についての、具体的反証を挙げなが...続きを読むPosted by ブクログ -
近年取りざたされている年金問題、これは何も高齢者に限ったことではなく、むしろ私たち若者世代にも重要な課題であると言える。本書ではまず日本の現状や世界との比較を行ったうえで、それぞれ著者が独自の提言を行っている。
提言の中には読んでいて非現実的ではないかと疑いを持つようなものもあったが、全編を通してと...続きを読むPosted by ブクログ