田中俊行のレビュー一覧

  • 呪物蒐集録

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    まるで民俗資料館のよう。
    いつもの力の抜けた調子で語られる説明は
    文化人類学といって差支えのないもの。
    ただ怖い、不気味と切り捨てるのはもったいない。

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    2024年01月21日
  • あべこべ

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    一気読み。
    本の作りもとてもよかった。活字の感じとか。
    田中俊行さん前からずっと気になってて格好いいひとだなーと思ってたけど文体も好きだ。間に挟まってる絵も良い。好み。
    気になったり良かったり怖かったりしたはなし。
    『あべこべ』『予感』『橋津の海岸』『芋虫』『まぼろしのうどん』『マナーさん』『犬の話』『深夜に戸を叩く』『それに会うと』
    『あべこべ』はやっぱり怖い。手の甲を打ち合わせるって普通に出来へんし。
    『まぼろしのうどん』は過去の世界に行ってたってこと。めっちゃ興味深い!
    『犬の話』はかわいすぎる。おっちゃんが柴犬のはなしを聞くとことか想像しててもかわいい。

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    2023年08月02日
  • あべこべ

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    オカルトコレクター・田中俊行氏の怪談集。2023年作品。田中氏単独の著書で、怪談集は初の著書です。

    これは、予想外に素晴らしかったです。とにかく、文体が良い。ちょっと、ハードボイルドな雰囲気もあって。正直、田中氏の、関西弁での面白い語りから、この文体は想像できませんでした。

    聞き慣れた、あるいは聞いたことがある怪談も、全然違った印象になってますね。例えば、表題作でもある、田中俊行氏の代表的な怪談、「あべこべ」。ラストの一文で余韻を残すところが素晴らしいです。

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    2023年07月30日
  • 呪物蒐集録

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    様々な呪物。見た目はどれも不気味で呪いや思いとか色々あるんだなぁと
    サイコの絵柄、不気味すぎてビックリした。
    世の中には色んなものが存在してるんですね。興味がそそられる1冊でした。

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    2022年12月18日
  • ホラーの扉 八つの恐怖の物語

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    ホラーというより、世にも奇妙な物語に近い印象です。そして、澤村さん、雨穴さんといった作家さんの作品が読める贅沢な一冊!でも、それだけではありません。五味さんの「とざし念仏」は、個人的には、幽霊チックなホラーではないので、好きなタイプのホラーではないのですが、置かれた環境を利用した、なかなかの秀逸なできでした。

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    2026年08月16日
  • ホラーの扉 八つの恐怖の物語

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    怖いの種類を分類してくれているので、自分はどの種類に怖さを感じるのかが改めて気づけた。

    そして、スティーブンキングがほぼすべての種類を網羅していることに驚き。

    一作一作は、そこまで良作というほどではないけれど、ホラーの新しい分類法に沿って読むという体験が面白かった。

    幻想的ホラーもいれてほしかったなぁ。

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    2026年08月11日
  • ぼくと呪物の奇妙な生活 呪物コレクター誕生秘話編

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    呪物に囲まれて生活する怪談師・田中俊之さんの奇々怪々な日常を描いたエッセイ漫画。
    実際にブツがそこに存在するとまた幽霊なんかとは違った圧みたいなものを感じる。
    あとは、こういった曰くつきの呪物をネットオークションで普通に買えることに驚いた。フリマや古道具屋でとかなら分かるのだけども。

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    2026年08月09日
  • ホラーの扉 八つの恐怖の物語

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    どれも読みやすい。
    強いて言えば最初のと最後のがすき。
    そこまで激怖ではないので、あまりホラー読んできてない人向けかも。
    意外性はちょっぴりアリ。

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    2026年08月01日
  • ホラーの扉 八つの恐怖の物語

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    2026.07.09

    ホラーを「因習」「心霊」といったモチーフではなく「物語を怖くしている仕組み」で5W1Hで分類しているところが新しい。それぞれの短編が「何が怖いのか」を作品解説されているのも面白い。

    ホラー入門者や、逆に苦手な方にもおすすめしたい。ホラー好きには、ここまでホラー作家が揃っているのも胸熱。

    たぶん文体の好みもあると思う。私はそもそも「描かれすぎない」文章が好きなので、説明されすぎると読んでいて萎えるし、怖さが削がれる。ホラー展開に恋愛要素もいらない。そういう意味ではやっぱりモキュメンタリーが好き。雨穴さんや背筋さんの作品のように飄々と淡々と語られていく文章のほうが考える余白があっておもしろいと感じる。

    つまり私はホラー小説はモチーフで選んでいないってことなんだなと気づいた

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    2026年07月11日
  • ホラーの扉 八つの恐怖の物語

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    ネタバレ

    手法別に分けて、その説明とさらに作品の詳細な分析があって非常にわかりやすい。分析を読むとさらに怖さが増してくる。「とざし念仏」が因習といじめ問題も絡めながらじわじわと怖さが増してきます。人間の弱さと身勝手さを見つめる事がホラーなのか。ホラーって短いほうがより怖さが増すようですが、作家にとっては難しい分野かも知れません。

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    2026年06月14日
  • ホラーの扉 八つの恐怖の物語

    ネタバレ 購入済み

    みられている恐怖なら解決可寄り

    みられている恐怖現象ならまだ解決可能寄りだろうか?。何が何だかわからないよりはマシだろうか?。何者がみているのかわからなくても、相手は近いところにいて、こちらか何かをみている…。その正体を突き止めなければならない!!。解決できる恐怖の方がまだ世の中にとって楽かも??。

    #ダーク #怖い #ドロドロ

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    2026年06月06日
  • 国道1号線怪談

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    やっと読みました。実話ベースだし1話1話は怖かった。
    短編集だから印象に残る話はあったけど読んだ側から忘れるような話もあった。
    でも平均的に怖くて、刺激が強いので夢中になって読みました。

    推しが夜馬裕さんなので名前を見かけて買っただけでしたが、全員読みやすくて怖かったです。
    家のそばに国道1号線がなくてよかった〜って思うし今後この道を使うのを躊躇う。笑笑

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    2026年05月25日
  • 呪物蒐集録 Ⅱ

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    呪いというものの存在は定かではないけれど、人を呪いたいという気持ちは確実に存在する。

    某雨穴さんのYouTubeでそんな感じのセリフがありましたがまさしくそれを体現している物品達が跋扈する写真集となっております。

    元彼を呪いたいと作った呪物からお土産屋さんで売ってそうな可愛いもの。歴史的に価値のありそうな物品まで目白押し、オカルト好きな方は本棚に置いときたい一冊です。

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    2026年04月15日
  • 国道1号線怪談

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    国道1号線自体が怖いのかと思って、YouTubeとかで調べたりしてこの本を読んだのですが、この近くで起こった事件や怪奇でした。

    仏教用語の六道の分岐とされる辻が京都の珍皇寺辺りだそうで、このお寺はあの世の入り口とされる井戸も残っているそうです!
    そのすぐ近くに国道1号線が走っていてあの世の入り口に繋がっているとか。。。

    怖いと思いながらもなぜか深夜に怪談を読みたくなるときがあるんです。怖いもの見たさというか刺激が欲しいのでしょうか。

    話の内容は、ほんとにゾッとするものもいくつかありました。
    仕事で疲弊して家に帰りたくないサラリーマンが日比谷公園大噴水の前で見たものに連れて行かれそうになったのも、弱っている人をあちら側の者が引き込もうとしたんでしょうか。
    怖いですね。

    あ。書き忘れていましたが、作中に1枚の写真とそれをアップした写真が。。
    これがなんとも不可解でとっても怖かったです!
    写真撮ってないのにスマホの写真ホルダーに入っていたらしくて、消しても消しても残ってるってキャーですね!

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    2026年01月27日
  • ジャンル特化型 ホラーの扉 八つの恐怖の物語

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    ホラー作品には様々なジャンルがあることが分かりました。それぞれのお話の後にもっとホラーを楽しむための解説があって、良かった。面白かったです。

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    2026年01月25日
  • ジャンル特化型 ホラーの扉 八つの恐怖の物語

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    ホラーのジャンルを5W1Hに分類したアンソロジー。このジャンルの分け方納得!
    平山夢明さん/さよならブンブン、雨穴さん/告発者、五味弘文さん/とざし念仏 が特に面白かった。
    自分がどのジャンルが好きかのヒントになりました!

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    2025年10月09日
  • 予言怪談

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    短編集かと思ったら1〜2Pほどの短い実話怪談だった。こじつけっぽいのもあるし、ほんとか?と疑問に思うものもある。個人的に好きなのは郷内心瞳さんの3代にわたって繋がっている怪異の話。予知や予言を知ってもどうすることもできないものが多く、なんでそんなこと知らせるんだ…と怪異側に憤る気持ちもちょっとある。

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    2025年10月05日
  • ジャンル特化型 ホラーの扉 八つの恐怖の物語

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    なかなか面白かった。目当ての作家はそれぞれ期待通りの仕事をしていた。ホラーごとのジャンルの解説もありがたく、なにが怖いのか?を丁寧に紐解いてくれるのはホラーファンとしてすごくありがたかった。ただ、各短編がテーマに沿っているかどうかと、一作品として見た時に素晴らしいかどうかは別問題だなとも思った。切り口が新鮮で、面白い試みだった。14歳の世渡り術シリーズ、全然知らなかったけど、大人でも十分楽しめそうだから他にも読んでみたいと思った。ヤングアダルト向けということで、ほとんどの作品に学校が出てくるのがよかった。動画投稿やAIなんかの話が出てくるのもとても今っぽい。

    以外各話感想(ネタバレあり)

    ①みてるよ
    澤村先生お得意のパターンではあるが、プールや飼育小屋、トイレ、授業中の廊下などディテールが細かく、学校の独特の空気感の再現が丁寧でリアリティがあった。女の霊じゃなくてもこわいもんだな。意地悪なパワハラ先生も追い払ってくれるならアリかな。

    ②終わった町
    芦花公園の「おしまい」節には中毒性がある。毎回クセつよ霊能者を出すのだけたまに控えて頂きたいが、セリフの唐突さ、文字面の不気味さ、気持ち悪さがほどよく、どうやってお話を書いているんだろうな…こういう台詞がぽんぽん出てくるのかなといつも思う。だめったらだめだしおるったらおるし、終わりったら終わりなんでぇ。強。

    ③さよならブンブン
    平山夢明氏は「もう草一本生えません」みたいな絶望根絶やしホラーを以前読んだので、とても警戒しながら読んだらめっちゃいい話だった。個人的にはこの本の中ででダントツ一位。モンスターホラーの括りでありながら、本当のモンスターは殺人猫ブンブンではなく、残酷な加害をする人間の方では?と思わされる二重構造となっている。ブンブンがこっくりさん用紙を使いながら伝えてくるオールひらがなの言葉を、頭の中で変換しながら読む…。ひらがなにすることで、子供向けというか、ある種とてもピュアで率直な主張として頭に入ってくる。非常に味わい深く、いい余韻が残った。こんな話も書けたのね。文体に力を感じる。

    ④告発者
    親の恨みも分かるけど、まさか死ぬとは思ってなかったんだろうし、あの時言えなかった事がそこまで悪いことか?とは思う。でもお母さんがおかしくなっちゃった気持ちとか、それを見てたお父さんの無力感、無念さを考えたら、壊してしまったものの代償なのかもしれないな。どんなに動画が拡散されても、家庭内ではもう分かっていて決着したことですと言ってしまえば、当時子供だし罪には問われないよな。まぁ雨穴は良くも悪くもこんなかんじ。ちょっと弱かったかな。

    ⑤とざし念仏
    集団心理のヒトコワも入ってるよな。ほっとけ君の豹変が怖い。とざし念仏の由来もこわい。すごい閉塞感と恐怖だった。死は身近にある…と感じた。苦手だったけど、シチュエーション・ホラーとしては良作。

    ⑥十一分間
    やりたい事はなんとなくわかったけど、AIによる人類支配のやり方がよく分かんなかった。これこのまま進んでったらどうなってた設定なの?自殺を促されるの?
    最初の方読むのがめちゃくちゃ苦痛だった。単純に文章力が拙い。アトムとかドラえもん由来の人間の味方ロボットが冷酷なAIに勝つという構図は好きだったけど、論破したら勝ちなの?なんでAI先生は崩れ落ちたの?そこがよく分からなかった。

    ⑦学校の怖い話
    普通に面白かったけど、怪談はホラーのジャンルではなくて、伝え方の種類ではないのかな?これ入れるなら、サイコホラー(ヒトコワ)の短編を入れて欲しかったかな。

    ⑧民法第961条
    発想は面白かったけど、行方不明になるだけじゃちょっとふわふわしてるかなと思った。そんな時間経ってから襲ってくる呪いみたいのがあったんかい。世渡り、はなるほどなと思ったけど、逆に「完全に企画系の作り話じゃん」ってなっちゃったからおふざけ感が増してしまった。

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    2025年07月13日
  • ジャンル特化型 ホラーの扉 八つの恐怖の物語

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    ホラーゲームの実況動画やモキュメンタリー動画を見るのが好き。
    ということで、ホラーにもいろいろあるけど私が1番好きなものはなんだろうと読むことに。

    ジャンル特化型ということでいろんなジャンルのホラーと出会い、そこからさらに踏み込むための入門書的な感じ。

    私はサスペンスホラーやモキュメンタリーホラーが好き。1番怖いのはやっぱり人間でしょって思ってるので。他のジャンルのホラーも、人間の怖さに着目して読むとどれもやっぱり得体の知れない恐怖を味わうことができました。

    うん。ホラーってやっぱりおもしろい。

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    2025年07月01日
  • 呪念魂

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    オカルトコレクター・田中俊行氏と、青森在住の怪談作家・高田公太氏の怪談集。2025年作品。

    あとがきで高田氏が「共著作」と書いているけど、あとがきの内容から、「高田公太/編著、田中俊行/共著」という実態なのではと察せられます。

    本の前半が田中氏の怪談で、後半が高田氏の怪談、という構成は往年の「ふたり怪談」スタイルですが、怪談文庫ではなく、単行本なのは、田中氏のメディアでの知名度からでしょうか。

    田中氏は、文章の上手さに更に磨きがかかり、怪談作家として高田氏に迫るのではないかと前半思わせられましたが、後半になり高田氏の文章を読むと、怪談作家としてはまだまだ高田氏に遥かに及ばないと思わされます。

    田中怪談は、オカルトコレクターらしく、曰わく付きの物に関する怪談が印象的で、特に冒頭に収録された火災現場に落ちている石に関する「黒石さん」がインパクト大。
    高田怪談は、崩壊していく家族に関する怪談が印象的で、人間の強い念の恐ろしさを描いたタイトル作「呪・念・魂」が特に恐ろしい。
    他にも、随所にショート怪談を織り交ぜたり、巻末には心暖まる怪談を配置したりと、後半は高田氏の作家としてのバランスの良さも感じさせられます。

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    2025年06月29日