森山世衣のレビュー一覧

  • ひなたの中継点

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    松本清張賞受賞作ということで手に取る。

    駅伝に挑む女子高生の群像劇。殺人事件は起きないが、不可解な事件や謎が起こるミステリー要素もある。
    かなり読みやすい。三浦しをんさんの作品のようにスラスラ読める。

    物語全体に疾走感があって、どんどん読み進めていける。登場人物たちが走っている様子も迫力があって、読み応えがあった。
    陸上界の悲しい過去も知れた。勝利至上主義はどの部活でも歪みを生んでしまう。
    デビュー作とは思えない完成度。映像化して欲しい。
    一つ残念だったのは、駅伝が門外漢すぎて、読み終えた後もタイトルの「ひなたの中継点」が何を指すのかわからなかったこと。

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    2026年09月27日
  • ひなたの中継点

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    本屋で帯を見て購入。
    帯通り、新世代の小説。ミステリー、スポーツ、青春。この1冊に濃く深く収められている。青春小説なのか?青春を過ぎた我々にこそ読みごたえがあった。
    あの頃のこと、時代に流されていたこと、忘れようとしているだろ?胸に深く突き刺さった。私だけだろうか?他にもいるだろ?
    クセのない読みやすい文体。なのに、後をひく。不思議な感覚。
    駅伝の季節にまた読み直してみる。
    第33回松本清張賞大賞作品。
    若い新人作家であることに後から驚いた。

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    2026年09月27日
  • ひなたの中継点

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    駅伝という襷をつなぐ競技にかける高校生たちの想いの強さよ!
    走ることへの並々ならぬそれぞれの気持ちが、想像以上に真剣で、ハッとする思いだった。
    いい走りをすること、いい記録を出すことは、その瞬間の彼女たちにとって、命がけ、人生をかけるほどのことなんだな…
    ゆえに、巻き起こる事件は、それぞれの思惑が複雑に絡み合い、思いもよらぬ方向へと展開していく。
    青春群像劇だけでなく、ミステリとしても読み応えのある一冊。

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    2026年09月19日
  • ひなたの中継点

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    ⭐︎3.8
    彼女たちの走る姿が眩しく、情景が目に浮かびます。麦が1区を走るときの喜びは文章から瑞々しく伝わってきて、その喜びを自然と共有していました。

    今も昔も理不尽なことは多いですが、特に昔は今となっては考えられないことが横行していました。それによって苦しめられたり人生が壊されたと感じる人もいるでしょう。さらにその中でも自分の尊厳を踏み躙られたと悟った時、人は極端な行動をとってしまう。その切なさとやりきれなさを改めて感じました。
    全てが明かされてみるとそこには納得できる感情がありました。爽やかで切ない青春ミステリ。

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    2026年09月19日