覚張隆史のレビュー一覧
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覚張隆史「日本人とは何か」(SB新書)
日本人のルーツについては埴原和郎が提唱した「二重モデル」が有名だ。これは縄文時代から日本列島に住んでいた縄文人に、稲作技術を持って日本に進出した北東アジア人が混血して本土日本人が誕生した。そして北海道のアイヌ人と琉球列島の人は北東アジア人の影響が少なく、縄文人の遺伝子が強く残るというもの。
それに対して著者は、古代人のDNA解析から実際に起きたことはもっと複雑だという。まず弥生時代に日本に渡来したのは何波にも分かれており、出身地も北東アジアだけではない。中国の中原の人たちも日本に来ている。さらに日本人のDNAは古墳時代にも大きく変化しており、その中にはユ -
Posted by ブクログ
民族の置換ではなく重なりが今の日本人のルーツではある。
積み重ねで人類は今日まで続いているのだと、当たり前のことを再確認。
謎だらけの古墳時代に渡来してきた遺伝子も今にも組み込まれていることも初めて知った。
人類数万年の規模が果てしなく、ただ確実に現在に紡いできた壮大さを感じることができた。
そして、まさにまた世界で人類の転換期を迎えていることにも驚き。
それが地球規模、人類史規模的に大きいのかどうかは今を生きる僕らにはわからない。
転換期を迎えていると思えるのは今を生きる僕たちからの視点から感じているだけなのか。
数万年の中で続いた自分の一粒の人生をどう生きるか。ロマンを感じることができた。