パウ・エストラダのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
本書は独創的な建築物をたくさん作ったガウディの絵本。
ガウディといえば、聖家族教会(サグラダ・ファミリア)。
完成まで300年かかるー永遠に完成しないのではーと思われていたが、2026年以降完成する見込みだ。
ガウディの家はなんとピンク色!
グエル公園のドラゴン、というよりトカゲはカラフルなモザイク仕様。
うねうねとしたカサ・ミラは集合住宅。
テレビで見たことがあるが、たしかにどれも奇抜。
普通(悪く言えば面白味のない)建築と比べれば、ガウディが作った建物は、
不気味と捉えることも、幻想的と捉えることもできよう(巻末に小さいながら各建築物の写真がある)。
そんな個性的な建物を作り出したガウディの信念は、「時間はかかるもの」「急がば回れ」。
現代人が求めがちな、タイパ、コスパとは正反対の考え方だ。
どちらが良いと単純にはいえないが、ガウディの考え方は心に留めておきたい。
そして、自分が良いと思ったものを貫くことも、そのために自分を理解してくれる人たちを大切にすることも忘れないようにしたい。
独りよがりではなかったから、終生の友もいたのだろうし、実際に汗をかいてくれた職人たちもいたのだろうから。
ただ、一つだけガウディに言いたいのは、左右はきちんと見て!ということ。
路面電車に轢かれて亡くなった、なんて悲しいよ。
志賀直哉の『城崎にて』の一説、「山手線にひかれて怪我をした」を思い出した。
怪我で済んでいれば彼の作ろうとした世界がもっと感じられたかもしれないのに。