ガーシュマン,サミュエルのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
私たちの判断の偏りは、本当に「非合理さ」の証拠なのか。
確証バイアス、陰謀論、思い込み、論理的誤謬――それらを「人間の非合理性」の証拠として片づけるのではなく、本書は、むしろ逆の方向から問い直します。
私たちが間違えるのは、限られた情報と計算能力のなかで、できるだけ合理的に世界を理解しようとしているからではないか、と。
本書は、人間はなぜ合理的であるからこそ間違えるのか、その逆説を理解するための本です。
新しい視点を得ることはできましたが、ベイズ統計、情報理論、計算論的認知科学の議論が入り、数式も登場するので、馴染みのないかたは苦戦するかもしれません。 -
Posted by ブクログ
難しかったです。
人間のあらゆる認知にはバイアスが働いているが、その理由は脳という有限のリソースの中でほぼ無限の情報を捌いていかないといけないからである、という理解を得ながら読み進めました。
それだけならなんとなく聞くことですが、この本でおもしろかったのはそれらが全部数式化されているということです。
そして、人間のバイアスが数式化できるということは、それらは機械にもインストールできるということで、現代のAIにはすでにバイアスが実装されているというわけです。
真の意味で何かをフラットに捉えることは実質無理ということなんでしょうね。
私はそう思って生きる社会も悪くはないと思います。