著者は、韓国でコンサルティングやコーチングなどをされている「言葉と心の研究所」の所長さん。
『「言葉」というものはスキルではなく、日々積み重ねた習慣に近いのです』
ページを開いてすぐ、私が読みたかった本だと直感しました。読みながらずっと、感情と思考を刺激されていたように思います。
この本を読めて良かった。
『言葉はその人自身を映し出す鏡のようなものです。適切な言葉を選び、相手の話を深く聞くためには、まず自分自身の感情や思考パターンを知り、心の「器」を大きく育てる必要があります。』
『今までと違う言葉の習慣を身につけたいなら、言葉自体に集中するのではなく、言葉の裏にいる自分を見つけなければなりません』
なるほど、小手先の言葉のスキルではなく、まず自身の内面を見つめ直すところから。「言葉は人格であり人となり」、心が変われば言葉が変わるということ。
そして「小さな器」と「大きな器」とはどういうことかが、具体例をあげて綴られていました。
著者の語ることのあれもこれもが刺さる刺さる……。これまでの体験や、周りで見聞きした言葉にまつわるあれこれが腑に落ちました。
それに過去の自分の発言を思い出してハッとした。無意識や習慣的な言動のなんと多いことか
具体例もあって読みやすく、何度も「あぁっ…」と声が出てしまいました。
そうしてエピローグの、『「言葉」は心で育つ』というフレーズに心を持っていかれました!
これは折に触れて読み返したい。人の言葉が健康になればいいという、著者の思いも受け取りました。
イライラしたり疲れていたり、気持が乱れているときはつい言葉も乱れがち。言ってしまった後で、後悔したことのある人は少なくないはず。
著者がコーチングをされているというのも頷ける、実践的で満足感の高い一冊でした。