990円は割高すぎる
宮前葵先生のポストで、こちらのアンソロジーを知りました。
どのお話も素敵で面白いとは思うのですが、如何せんどれもパッとせず印象に残らないと言いますか。
1作品目は王女様が男装をするお話で、その面を見れば興味がそそるお話でした。
構成を言えば、テーマは愛の前に性別は関係ないと言ったところでしょうか?
ゴールや筋道が見えている分、ストレスなく読めましたが、ページ数の問題か。甘い部分が極端に省略されている為、ただのあらすじを見せられている気分でした。
転機となる部分もサラッとしすぎている為、物足りない。
2作品目は嘘つき王子と笑わない令嬢。じゃんけんで相手を選ぶというのは面白いなと思いましたが、こちらも紆余曲折が端折られているため、味気ない。
後、一番画力がなくて余計に読んでいて苦痛でした。それからラストの部分はカタルシスになる部分なのに、その過程がこちら側の想像力に依存している為、きっとこの間に二人こういうことがあって、こんな感じで手紙で愛を深めあって、惹かれあって。偶然が偶然を呼び、この流れになったんだろうな〜と妄想しなければなりませんが、ページ数が足りない!
妄想はできる。でも、足りない。中途半端。
3作品目は、一番構成が上手かったのではないでしょうか?
宮前先生の悪癖である、読者に説明したがる箇所がない分、ストーリーラインだけを追えるのが良かったです。この方、コミカライズ向きですね。
ただ、こちらも中途半端。
もっと続きを読ませろ!という満足感のない終わり方。アニメの一話見て、いい所で放送終了になって続編未定みたいな感じ。でモヤモヤが残って仕方ない。
4作品目は、よくあるお話ですね。画力が3作品目から落ちる+よくあるパターンなので、結構あっさり塩味。どんな作品だったかすらもう覚えていないですが、結婚して子供ができたあとも、ヒーローが結婚してくれ!と言うくらいにはヒロインのことを溺愛してる感じで、多分そこでくすりとさせようとしたのかな。とは思います。ただ、どんな話か最後なのに覚えてない。印象に残らなかった。
後、どっかに虐げられものもありましたね。聖女が王子に虐げられながらも、本当の愛をって感じの奴。
全体的に中途半端でモヤモヤが残りやすい構成だったので、これを正規の値段で買うのはオススメしません。
後、可能なら各作品ごとの単話で売って欲しい。
990円の価値はない気がしました。ごめんなさい。