柴田幸裕のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
やっぱ体が資本だと思った一冊。88歳のアメリカ人作家ソフィ・バーナム氏が姪に綴った手紙が書籍化した感じの一冊です。手紙なので、順序よくタイトルの内容が説明されているわけではありません。自己啓発本のイメージで手に取ったかたは少しずっこけるでしょう。「この一連の手紙群に名前をつけるなら?」という質問に対しての答えが本書のタイトルなのかなと言う印象です。
■やっぱ体が資本だと思った一冊
著者のように80代にして自分の愛馬に乗っている方をわたしは知りません。馬を買うこと自体も難しいですが、身体的に難しいのではないでしょうか。そんな元気な著者だからさまざまな会合や友人関係があり、自分の気持ちの感覚は50代だということです。活動的だから健康なのか、健康的だから活動的なのか・・
■年寄りすぎるでしょ!
の章は笑いました。いや、苦笑いしたというか。というのも、年寄りが政治の中心にいることを嘆いている章だったからです。日本じゃなくてアメリカで。自分が役立たずに思えてしまうのが怖いのではという考察でしたが、日本でもきっと同じで人間ってそういう傾向があるのかもしれません。
■うまくいっていたと気づくらしい
年寄りになって気がつくことらしいのですが、振り返ると今まで必死にやってきた色々なことは全部つながっていたり、うまくいっていたと気がつくそうです。アラフォーのわたしはそんな心境になったことはないですが、いつか前向きに振り返られるといいなと思います。
■年金が受給できるとのお便りが来ると
年取ったな!とやはり嫌な気分がするみたいです。つまり、年齢を感じさせる出来事は自分がその年令にふさわしい精神状態でないから(=自分はもっと若いと思っているから)そのように感じるようです。なんか分かります。また、変わらない自分の気持ちとは裏腹に身体的な不調は確実に増えてくるのも老いの驚きの1つのようです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ88歳に到達した作家がもうすぐ60歳となるエレノアに向けた、老いと喜びの手紙。
老いることは
決して悲観的になることではなく、幸せを感じる時間が増えて行くことが綴られ、老いることの悩みが少し和らいだ気分になった。
88歳という年齢を経験することがあれば幸いと思いますが、一方で不安も多くあります。
老いることは出来なくなることが増えるのは事実ではあるけど、出来なくなるものの多くはもう必要ではないこと、と作者は説きます。この一文だけでもかなり救われる気持ちです。
老いを理由にせず未来を向いて生きる心持ちを学べました。
人生に疲れた時に読みたい本です。 -
Posted by ブクログ
若いあなたは、生まれたばかりの小川です。流れる先には、数々の岩や行く手を阻むものが待ち受け、困難にも出逢います。あなたはこうした難関をひたすら乗り越えようと急ぎ、早く大海へ辿り着きたいと焦ります。けれども、小川は野を流れ下るうちに、やがて大きく姿を変え、徐々に穏やかになり、天空を自らの水面に映して愉しめるようになります。素晴らしい経験です。いずれにしろ海は辿り着くのだから、旅路そのものを愉しんでください。陽射しや夕陽、月影、鳥、樹々、目の前に広がる日々の美しさを楽しんでください。毎日の暮らしのひとときひとときを、心ゆくまで味わってください。
ティク・ナット・ハン
この引用が1番好きだったなぁ。
人生の先輩に、老いとは何かを学ぼうと思って手にしたが、いろんなものを手放し、赦し、身軽になっていくことなのだと学んだ。
強張らず、力を抜いて軽く、流れに身を任せる。
これができたら悩みなんて無くなるんだろうけど、その境地に辿り着くために今いろんなことを経験して器を大きくしているんだろ!
辛いことも、いつかは「こんなことあったな〜」と感じられる日が来るように、今をしっかり味わって生きようと思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ・そもそも衰えることなく若々しさを保てるのは精神だけだ。
・人生とは喪失そのものなのです。
・わたしが言いたいのは、あらゆるものが“仮のもの”だとわかっているかどうかなんです。わたしがまとっているこの身体でさえ、例外ではありません。
・以前は、生きた証しを何らかの形でこの世に遺すべきだと思い詰めていました。(略)でも今では、無名のまま誰にも気づかれずに暮らすことが、贅沢に感じられます。
・けれども、わたしが何をしなくなったかなんて、誰にも気づかれないものです。(略)転車に乗るのをやめようと明確に決断したわけではなく、ただ、自転車に味わいを感じなくなったのです。
・ひとりでいることと孤独であることは同じではありません。わたしがこれまでで最も孤独を感じたのは、首都ワシントンで参加した、にぎやかで騒々しいカクテルパーティーのさなかでした。
・若いあなたは、生まれたばかりの小川です。流れる先には、数々の岩や行く手を阻む物が待ち受け、困難にも出会います。(略)いずれにしろ海にはたどり着くのだから、旅路そのものを愉しんでください。(略)毎日の暮らしのひとときひとときを、心ゆくまで味わってください。
・美しく装った母が父の腕に寄り添っている自分自身の姿を目にして、胸をときめかせてほしかった。
・時が死別の悲しみを癒してくれる[けれども](中略)面影は薄れ、声は微かになっていく。だからしっかり繋ぎとめておきなさい(中略)名前を呼びなさい。そういう風にして、悲しみを死なせないようにしなさい、それがどんなものでも甘くしてくれる薬なのだから。
・「死と和解した瞬間に、生きる術がわかる」
・年を重ねると、答えなどはないと気づく。あるのはただ、物語だけだ。
・希望は決して楽観ではありません。何かがうまくいくという確信ではなく、なにかの意味を持つという保証ーどういう結果になるかを考慮することなくーなのです。
・孤独であることと独りで静かに過ごすこととの間には天と地ほどの違いがあります。
・孤独を感じるのは、恥ずかしいことではありません。不安を覚えたからといって恥ずかしがる必要がないのと同じです。