アグネス・アーノルド=フォースターのレビュー一覧

  • ノスタルジアは世界を滅ぼすのか―ある危険な感情の歴史

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    ノスタルジアについて、その歴史を中心に深くいろいろ考えていく話。邦題詐欺で「世界を滅ぼすのか」なんて原題にも内容にもない。個人的には興味のあるテーマで面白かった。語り方がだいぶまわりくどいので、合わない人は合わなそう。

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    2026年05月08日
  • ノスタルジアは世界を滅ぼすのか―ある危険な感情の歴史

    Posted by ブクログ

    故郷を懐かしみ、古き過ぎ去った時代に思いを馳せる。一般的にノスタルジアと言われるこの人々に現れる症状について、著者はノスタルジアとは何かを様々な観点、側面から眺め、また時代と共にノスタルジアに対する人々の見方・考え方が多様に変化する事実を取り上げることで、ノスタルジアのつかみどころのない概念を明らかする。
    ノスタルジアは時代によって心身の病気であると考えられたり、過去を悪戯に美化することで、現実を直視できず、未来への展望や希望を持てない人々が抱くものであるという負の側面で考えられてきたという。また、時代の変化の速度についていけない人々の昔を懐かしむ事による防御的反応のような現象であるなどとも言われている。近年のイギリスのブレグジットやアメリカのトランプ現象は過去の大英帝国の栄光や偉大なアメリカの過去に思いを馳せる人々により推進された現象などと考えられている。それに対しても著者は具体的な事例や過去の事実を取り上げて、ノスタルジアが一部の愚かな人々や保守的で右派的な人々の特徴的な感情であるということを否定する。ノスタルジアは全ての人々が持つ人間の普遍的なものなのであるという。
    現在の日本では「昭和レトロ」ブームという昭和を古き良き時代と取り上げる風潮が見られるが、そのような風潮の要因を考える上で本著は大いに参考になると思われる。

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    2026年01月25日
  • ノスタルジアは世界を滅ぼすのか―ある危険な感情の歴史

    Posted by ブクログ

    ノスタルジアをテーマに時代毎にどのように扱われてきたかの研究的な内容。どういう生活をしていたらこのテーマを対象にするのかの方が興味があるくらい興味を持てた。
    内容的には、18世紀前からノスタルジアという概念があり、当時は病名で診断されていた。その事例がいくつか示されている。奴隷がノスタルジアで亡くなって行ったなど。
    病気からホームシックという憂鬱な気持ちを表すものになり、それが幼さの対象となり、現在はマーケティングや国民感情を操作する政治利用にまで波及するようになってきた。

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    2026年02月14日