【目次】
はじめに
第1章 「いつもの自分」と「架空の自分」
「カッコいいオレ」
「いつもの自分」は見たくない
「キメ顔」コミュニケーション
「外出自粛」と「不登校・ひきこもり」における形態の相似
強盗だけをしおらしく白状する
コラム① 自己顕示欲と承認欲求
第2章 他者の思惑
いい感じのハゲとして他者を魅了する
傷つくのはいつも見栄
「本来の自分」が「嫌い」だから見栄を張る
ポジティブぶりっ子
「オレ、握力50キロ」
選択的非注意
コラム② ドワーフとエルフ
第3章 「わたし」は何者か
「資格取ってから言えばいいのに」
「誰か」になりきるおままごと
もしも国土が消えたら
私は○○です
アイデンティティの早期完了
未来からの前借り
コラム③ 『ダークナイト』と『アンパンマン』
第4章 仕事と趣味について
枯れた技術の水平思考
枯れた技術の埋蔵量
消費者としての「好き」
好きなことの四段階
「嫌いなもの」が減り、「できること」が増えるとどうなるか
趣味と仕事
コラム④ 支払いの執行猶予
第5章 フィルター越しに見る世界
フィルター越しの世界
「基本OS」に基づいて世界を理解している
ゲームの構造で世界を見る
結婚しても恋してる
ステレオタイプ
「それ」をどのように好きなのか
不登校の子どもとのやりとりから
コラム⑤ 村田沙耶香『コンビニ人間』について―少数派が生きていても大丈夫なシステム
第6章 汚物の言葉
持っていかなくていいの?
遠隔毒ガス攻撃的悪口
悪口をやめてみる
口から吐く汚物
悪口の相手に見ているのは自分の姿?
隠れてする「変なこと」
赤ちゃんがウンチを触った手
見捨てられなくてよかった
自己満足でも構わない
コラム⑥ 「バカバカしくてウンコ出ちゃうよ」
第7章 ペルソナと過剰適応
笑顔の仮面がはがれない
結婚詐欺師はフラれたときに悲しいのか
「いい子」
「いい子」の仮面がしゃべりはじめる
仮面を欲しがる
コラム⑦ オート・パイロット
第8章 退屈と享楽
退屈は地獄
嫉妬だって刺激
モラヴィア『倦怠』
ドストエフスキー『罪と罰』
「呪い出された」スヴィドリガイロフ
スヴィドリガイロフが自殺直前に見た夢
残り半分
知識と性欲を身につけた小学生
愛すること
コラム⑧ 偉そうにする
おわりに