ノーミルク佐藤（佐藤祐一）のレビュー一覧

サッカーＩＱを高める サッカー観戦力養成講座

ノーミルク佐藤（佐藤祐一）

なぜ、ゴールが生まれるのか。なぜ単純なミスが生まれるのか。
試合後のコメントで選手から自分のミスという自身のスキル不足に矢印を向ける
ことが散見される。しかし8割方　構造上の問題が起因していると思っている。
サッカー選手である以上自身のスキルを向上させることが必要ではある。
またプロレベルになると相対的なストロングとウィークが存在する。
まず発生する事象を構造から見ていこうというのが本書のスタンスである。

1限目～4限目は用語の定義が中心
サッカーを観戦している人にとってはある程度基本的な事項のまとめ。
5限目あたりからギアが入る。
局面での攻め方守り方のパターンの解説が中心となる。
いわゆるビルドアップの仕方、プレスの仕方、ポケットを使った攻撃の仕方など。
ミドルプレスって何、ゲーゲンプレスって何、のようなことでつっかえるようなら
このあたりを中心に読み込むのが良い。
6限目のフォーメーションと7限目のフォーメーションの噛み合わせはちょっと難しい。初期配置時フォーメーションとフォーメーションを噛み合わせたときのウィークポイント。出場する選手の特徴を考えると、どのように攻略するかが見えてきて面白いと思う。7限目に関しては、パターンが多すぎて自身も理解できていない部分も多々あり辞書的な使い方が良いと思う。

本書には具体的なサッカーの試合の事例はない。
今回は重要な主題となっていない選手個々の特徴と得意なスタイル。守備・攻撃をどこまでカバーできるかによって守備戦術・攻撃戦術が変わってくる。システムと戦術が噛み合ってくるとより強いチームになってくる。
サッカーを観戦して、なぜこのような結果になったのかを手がかりにして本書見ていくとより楽しめると思う。

サッカーＩＱを高める サッカー観戦力養成講座

ノーミルク佐藤（佐藤祐一）

サッカーって単純にゴールが決まる／決まらない、
攻めてる／攻められているという表面的な部分は
結構分かりやすいと思うのですが、
その先の奥深いところは素人とでは中々理解できない。。
そんな悩みを解決するところまでは
もっていってはくれませんが、
最初の一歩くらいは踏ませてくれる本。

基本的な用語解説から始まって、
各ポジションの特異な選手の特徴についてや、
システムの話、システムとシステムのかみ合わせが
どうなるんだというところを網羅したりと、
色んな方面からサッカーを
理解させてくれる本になっていました。

サッカーを見る眼を養いたいなら、
一度は手に取ってみてもよいかもしれません。