イヴァン・ジャブロンカのレビュー一覧

  • マチズモの人類史――家父長制から「新しい男性性」へ

    Posted by ブクログ

    いやー、分厚かったし堅い言葉も出てきたけど、読んでよかった。そしてほんとマチズモ終わらせたいねえ~
    本書はフランスの歴史学者が2019年に刊行したものが訳されて日本では2023年に発売された。男女の不公平が社会に軋轢と不幸を生み、それは男性優位の家父長制社会を覆すことだと語っている。今までのフェミニズム文脈やジェンダー学でも指摘されてきたことではあるけど、何が新しいかというと、じゃあ「男らしさ」とは何かを歴史的な観点から検証し、そこに生まれた男の支配の力学と病理を追求しているところだと思う
    「男らしく」が具体的にどんなことかを言われたことはないのに気がついたら「男らしさ」で身を染めている。こう

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    2024年11月01日
  • マチズモの人類史――家父長制から「新しい男性性」へ

    Posted by ブクログ

    フランス革命好きとして、よく「フランス革命は「人権」を歌っておきながら女性には適応しなかった、その証拠としてオランプ・ド・グージュが処刑された」的な言説を耳にして、「それは言い過ぎじゃない?」と思っていたので、フランス革命に家父長制/フェミニズムの両側面があったことが本文および表で示されていたのが特に良かった(ダントンの演説は家父長制なのか?容姿によるステレオタイプあるいはルッキズムにすぎないのでは?など疑問点はあれど)この二面性を一人で体現したともいえるルイーズ・ド・ケラリオの知名度は日本では皆無なので、ここも訳注があればもっと面白かったんじゃないかな

    それ以外ではネットでも度々炎上する

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    2025年05月25日