藤原瑞記のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ《古縞》
ある事情で故郷を逃げ出し、今は森番を務める青年エリは、ある日半精霊の少女ファティと猫の姿をした精霊ゼッテと出会う。ゼッテはエリが精霊憑きであることを指摘し、精霊を落とす方法を教えることを条件に、自分たちの旅に同行しろと要求する。エリはその条件を飲み、3人は鷹の女王という精霊を訪ねる旅に出た……。
第1回CNOVELS大賞受賞作。
ファンタジー的な世界観や謎解き、構成、文章力、キャラクターなど、全体的に目新しさがないものの嫌味がなく、バランスも良い。
ある意味ファンタジー小説のお手本のよう。
特に文章力に関しては描写が上手く視覚的。
キャラクターに関しても好感が持て、特にゼッテとワ -
Posted by ブクログ
精霊憑きの男の人が主人公で、半分精霊の女の子と猫の精霊という奇妙な取り合わせで旅をするお話し。
そのほか、たくさんの精霊が出てきて主人公と一緒に「精霊って何なんだろう?」と考えていくような感じでした。
続きが出ているので、逆に言えばこれだけ読んでも謎は分かりません。
主人公の男の人が貴族なので権力争いどうこうの話しも結構入って来てしまっていて、
個人的にはここまでどっさり精霊が出てきてるんだし、もっとファンタジー世界にどっぷりのほうがよかったかなぁと思いました。
結局一番の謎の、主人公に憑いている精霊は何?という部分については分かりませんが
物語の後半からは主人公と憑いている精霊との関係に変化