オープンイノベーション(OI)とは、組織内のイノベーション推進のため、意図的・積極的に内外の技術やアイデアの流出入を行い、組織内のイノベーションを組織外へ展開する市場機会を増やすこと。知識・技術の裾野拡大、開発コスト・リスク分散、市場ニーズへの迅速対応、新たな事業機会創出、組織学習効果などの特徴がある。注意点としては知財管理と機密漏洩リスク対策。また複数組織との調整コスト増大。さらに、外部知識の吸収能力が求められる。インバウンド型のメリットはイメージしやすい。アウトバウンド型の戦略としては、自社技術のライセンス供与、スパンオフ企業設立、共同開発による技術提供、特許の無償開放による業界標準へ、など。OIの類型として、技術探索型は自社技術の補完やアイデア創出向き、企業連携型は大型開発や標準化向き、産学連携型は大学の知識・技術の社会実装向き、スタートアップ連携型はCVCからM&Aまで。最初はSWOT分析。次にオープン/クローズ領域決定。成功の鍵は事前準備。推進組織のモデルは集中・外部協働型、集中・内部専任型、分散・外部連携型、分散・内部展開型の4つ。専任チームに求められるスキルは、技術スカウティング力、プロマネ力、法務知財知識、コミュニケーションと教育、ビジネス戦略思考。平均43歳、在籍15年。インセンティブ設計も重要。パートナー選定基準は補完性、適合性、信頼関係を築けるかを見る。大企業同士のアライアンスでは、共同研究は推奨だが、研究の名目で価格カルテルや市場分割につながる取り決めは、公正取引委員会のガイドライン上、違法にあたるなど注意が必要。また、主導権争いも発生しがちで注意が必要。OI推進手法は共同プロジェクト/ジョイントベンチャー/アライアンス/M&A/共同出資/コミュニティ形成/官民連携。パートナー候補のデューデリジェンス。一般的なNDA、MoU。オープン&クローズ戦略、特許戦略。死蔵特許は積極開放。リーンスタートアップとしての Build-Measure-Learnループ。素早く試作を構築し、市場の反応を計測し、得た知見から次のアクションを決める。ミドルマネジメントの役割は部下のアイデアを引き出し部署横断を調整、上層部に提案を届けるなど潤滑油。OIに必要なスキルセットはリーダーシップ、リベラルアーツ、新しいものへの感度、事業・研究開発経験、利益志向とイノベーションへの情熱の両立、技術目利き力、シナリオ構築力、社内・社外力学の理解、外部からリファレンスを得る力。