大山真司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この本を読み始める少し前に、モームリの代表が弁護士法違反で逮捕されるという驚きの報道に接しましたが、一旦それは横に置いておいて、本の内容についての感想を書きます。
数年前に退職代行というサービスが注目されたとき、「代行」なんて使わずに自分で辞めればよいのに、と自分でも思いました。でも自分自身も普通の感覚からするととんでもないやばい企業に分類される会社に在籍したことがある経験からいうと、本書に書かれているような事例はおそらくどれも本当だろうし(あっても驚かない)、辞めたくても自分ではうまく辞められないということはあるだろうなと思うに至りました。
また本書では、必ずしも代行を使うことを推奨しているわけではなく、状況によって、まずは会社内で相談相手を見つけてみるであるとか、3か月は様子をみるべきといったアドバイスがされており、とても公平な内容だと思いました。今会社を辞めたいと思っている人も、従業員に辞められたくない企業の人事担当者も(というか組織で働くすべての人も)読んでみるべき書だと思います。今日本の世の中はいろんな意味で過渡期で、すべての人・企業が今までの常識を改めることを求められています。本書や退職代行の存在がそういう常識を改めるという行動を後押しすることにつながるのではないかと期待します。そうした期待も込めて評価は最高点の5点をつけました。
ただ、各事例の内容を法的な観点で適切に論じている(と私は思います)企業の代表が、法律違反で逮捕されるというのは、なんとも皮肉ですね。