木戸孝子のレビュー一覧

  • 見えない日常

    Posted by ブクログ

    文化の違い、摩擦があることは頭では分かっている。
    この本はそのようなうわべの理解に対して、渾身の一撃を加えてきた。

    アメリカでの逮捕、裁判は読んでいて、苦しかった。息が止まりそうだった。身体的に苦しくなった。しかし、そこからの解放は、本当に解放だった。最後に木戸さんが自らの写真のテーマを見つける、いや定める部分が出てくる。スキンシップだ。しかし、そのスキンシップは「いかにも」なものではない。えぐってくる。見るものの価値観、心情をえぐってくる。

    考えさせる著作であり、えぐってくる著作でもあった。

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    2025年03月24日