はじめに、難しいと感じる一冊。基礎知識が必要であるからか、翻訳が文脈の流れを妨げているのか、理解が滑らかに進まず、集中して読み進めにくく感じた。
さて、ここでは、現代における人や人間社会の持続的なあり方を問うているのだろうと考える。そして、そのためには「これだ」と理解ができなかったためか、問いを考える視点として語っているためか、読み終わった疲労感と共に、静かにまた読み直してみようと感じるものであった。
最後に、気に留まった言葉を残しておこう。
◼︎「動物は性を物語として生きることができる。動物はこの性を生きることにおいて物語を語る。。。。しかし、動物にできないことは、生きることと語ることを区別し、自らの生を生きることの中に他の生の物語を織り込み、それらを共に多くの生からなる物語へと編み上げていくことである。この能力は確かに人間に特有のものである」
◼︎「先住民たちにとって。。。保全も開発もなんの保証もなく与えてはくれないのだ。むしろ、未来への約束は、先人たちがそうしたように、異なるたぐいの生き物たちが、それぞれの道を歩みつつ、お互いの性質に対して注意を払い、反応し続けること可能にする。。。」
◼︎「。。。性を進ませ続けるという概念の起源へと立ち返ってみることである。これは、人間以上の世界の中心に人間の存在を置くという、適切な意味における人間中心主義であり、そうした人間以上の世界の中心から、私たちは責任と気遣に基づいて、地球とそこに住まうものたちとの関係を再交渉することができる」
◼︎「現役世代にとって、老人と無知なものたちが共に未来を築くという考えは、馬鹿げたものかもしれません。しかし、知恵と好奇心を取り入れることは、生を再生させるために欠かせない。。。その希望を現実に変えるためにはまず、老人と若者がふたたび一緒になって、生産的で相互に変革的な共同を、公共の利益のための再生の力へと変えていかなければならないのだ。。。。」