ジョージ・バトラーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この本に出会えて良かった。これが、率直な感想です。ウクライナの人々の、嘘偽りのない心からの叫びがつまっている本です。先日、新聞にウクライナ市民の声が載せられており、その中の「世界の人々は、この戦争を忘れ始めているように感じます。」と記されている部分を読んだとき、ハッとさせられました。
ウクライナのことを思うとき、大好きなウクライナの絵本「てぶくろ」を思い出します。ウクライナの人々の心を象徴している絵本だと思います。なぜ、ウクライナの人々が現在も辛い状況におかれなければならないのか。
市井の老若男女、様々な立場の職業の方々の証言を、しっかり心に留めておこうという気持ちで読みました。筆者による -
Posted by ブクログ
興味深い本を紐解く時、「頁を繰る手が停め悪くなる」という感を覚える場合が在る。本書に関してはそういう感を少し通り越し、「頁を繰る手を停めてはならない」というような、何か強いモノを感じることを禁じ得なかった。英国人の著者による英語の本を訳したモノだ。
本論は24篇で編まれている。何れも淡々とした、著者が話しを聴いた人達が語った内容である。決して激越な調子でもない「普通な話し方」の素朴にも感じられるような談話の内容を書き綴っているのだが、読む側を強く掴んで離さないというような感だった。淡々と衝撃的な「戦禍の中での様子」が語られて、読む側に迫るのだ。
本書の題名に在る「わたしのことも思いだして」は、 -
Posted by ブクログ
2022年2月、ウクライナは突然、戦禍に見舞われた…。過去のことではなく、現在のこと…こうしてレビューを作っている間にも、起きていることであってそれを忘れてはならない…。
この作品は、ウクライナの老若男女様々な立場の方が現状を語ったものです。そして、添えられているのがバトラーが描いたスケッチ…。写真とはまた違う大事なことを訴えかけてくるかのよう…。
たくさんの人にこの作品を手にしていただいて、平和への思いを共感できたら嬉しく思います。一日も早く、世界中の戦争や紛争が終わり、どこにいても誰もが安心して生活できるそんな世の中になってほしいです。