恵島良太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
財務・経営EXITの部分は難しくて8割くらいしか分からなかったけれど、キャラが良かったのと、立場が分かりやすくて(味方VS敵のわかりやすい構造があったため)最後まで読めた。実体験に基づいているだけあって、生活や意思決定のディテールにリアリティがあった。社長ってこういう生活をしていて、こういうことを考えているんだなという。特に、「ここでこれを言うとメンバーの士気に関わるかな」とか、そういう細かい人間的な気遣いが多かったのは目から鱗だった。社長ってもっと、AIみたいに合理的な判断ばかりの仕事だと思っていたので。でもAIがそれをできる時代に、社長になれるような人に必要とされるのはひとえに人間力なのだなーと思った。作中のウノやマシコといった人たちの言動を見ていると、シゴデキってこういうことかとも思った。折に触れて読み返したい。
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Posted by ブクログ
表紙裏、「無知なものから餌食になる」が印象的。
小説なんだけど、ほぼノンフィクションのような本。
実際に著者が会社をMAした時のお話。
売却利益を最大化する、現状の経営陣を続投させる、などの目的のために、通常のMAではなく、2段階エグジットという方法を検討する。
ただ、そのMAでは自分に経営の権限がない。持株比率は高くても、LPS契約の仕組み上、議決権はファンド(GP)側が握っている。
それに気が付かず締結してしまい、権限を持つファンドと戦う(?)ことになる。
難しいところも多かったけれど、解説も丁寧でなんとか読めた。知識大事。
著者は大変だったんだろうと思う。気の毒だとも思う。
ただ、ところどころの描写、
マレーシアの自宅のプールで朝から泳いだとか、皆がスーツだけど自分はTシャツとか、そういうのがなんだかちょっと自慢げなんだよなぁ。 -
Posted by ブクログ
M&Aに関するニュースを見ても、「なんか利害が一致したりしなかったりして、結果的には一緒になるらしい。」くらいの解像度でしか理解できていない自分がいた。そんな中でも、去年から今年にかけて気になるM&Aのニュースが多く目に入った。
同い年の片石社長 a.k.a.ゆとりくんがこじはるの会社を買収したり。外資系ITコンサルのアクセンチュアが日本のユニークな老舗ITベンチャー(矛盾)のゆめみを買収したり。NTTがNTTデータを完全子会社化して今月下旬に親子上場解消することになっていたり。
「なんかすごそうだけどそれってどういうことなの?」と都度調べていた。それぞれのケースごとの狙いや経緯を汲むことはできても、なかなか全体像を把握できない。
多分それはM&Aを理解するための時間をかけられていないから。だから血の通っていそうな本を読んだ。それがこの本だった。教科書的な本ではなく、明らかに血の通った人間味のあるストーリーに入り込むことができそうなこの本を選んだ。
実際の内容は、かなりのイレギュラーケースを題材にしたご自身の経験談だった。これをそのまま応用できるかというとそうではないが、それがよかった。100社あれば100通りの着地がある。100通りのドラマがある。そこに人が介在して、そこにたまたま値段がつく。面白い。
法人。人って付いてるけど合法的に売れるのがミソだなと思った。
しくじり先生的な学びを得たポイントは「一次情報を軽視してはいけない」ということ。見落とし一つ、ハンコ一つで人生が変わってしまう。それでも愛され、支え続けられた恵島さんはとっても人誑しなひとなんだろうなと想像してにやけた。