西見奈子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
精神分析は毎日分析と言われるように頻度が高い。明日も明後日も会う。昨日も会った。一昨日も会った。そうして日々、会って、話して、少しずつあなたについての理解が積み上がっていく。
本書は、その精神分析を創始したフロイトの物語であり、フロイトの灯りを照らした人たちの物語でもある。
ーおわりに より
フロイトの生涯と、フロイトが関わってきた人たち、そしてヒステリーについて研究するうちに精神分析を創始したフロイトの、提唱する数々の理論の中で、特にトラウマに関する誘惑理論とエディプスコンプレックスなどを、詳しくわかりやすく論じている。
誘惑理論の放棄は精神分析における歴史的転換であり、それについての思索 -
Posted by ブクログ
静かで、平明で、胸に染み透るような声で語られた、深みのある精神分析入門。
精神分析に関しては、歴史的に多くの論争がある。そのうちの大きなふたつの問題を、この本はテーマとして取り上げている。
ひとつはのちにジュディス.L.ハーマンらによって糾弾された、誘惑理論の放棄と心的現実というコンセプトの確立。著者が見事に要約しているように、前者から後者への変遷によって、欲望の主体が大人から子どもに置き換わる。そしてまさにそのことによって、精神分析は成立することになる。フロイトはその臨床実践において、誘惑の事実を必ずしも手放さずに、被分析者の欲望と心的現実を探っていったことが描かれる。単純に前者から後者に -
Posted by ブクログ
【フロイトの灯】 西 見奈子 著
某Podcastで著者の話を聞いて読んでみたもので、フロイトの生涯を関係する人や思索とともにたどっていくものです。
フロイトというと、夢判断や無意識が思い浮かぶのですが、本書は、「精神分析は性愛なしには語ることはできない」とのことで、主にこちらに焦点をあてた内容。「誘惑理論」という初耳の言葉が出てきて、後半では男性器・女性器について縷々語られるのですが、これらがそれほど人間の精神に影響を与えるものなのか、「う~ん」という感じでした。
文章は平易で、フロイトの生い立ちや思考がわかる「フロイト入門」とも言えますが、お子ちゃまの自分には、どうもピンとこない