芹沢俊介のレビュー一覧
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「家族」とは、「自分のいのちの受けとめ手が一緒にいること」。自分は子どもの親として、子どもにとっての家族という立場からこの本を手に取りました。でも、著者のご両親のお話などに関する老いてからの「家族」とは何か、その「家族」が老いた者の最期にどう関っていくか、という内容のほうが印象に残りました。自分の両...続きを読むPosted by ブクログ
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養親と養子が、児童養護施設の保母と子どもが、親子になろうとして互いに模索する様子が書かれているけれど、その模索が血の繋がった親子には不要だと、誰が言い切れるものでしょう?Posted by ブクログ
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自分と他者のなかでつくる特殊世界、対幻想。
よるべなさ。いのちの受けとめ手。
自己本位主義的志向、そしてアノミー化。
誰かに「いる」と受け止められてはじめて自分は「ある」ことができる。Posted by ブクログ -
私的な内容であり、それ故にリアルであった。
後半の老いた両親との関係についての辺りがリアルであり、大いに考えさせられるものがあった。
吉本隆明の「対幻想」という概念を用いて、家族のあり方を論じていて、本来は性を介した男女間の関係性をもって対幻想と呼んでいるものを、親子の関係性にまで拡張して用いている...続きを読むPosted by ブクログ -
読み始め、中ごろまで・・・。
「つまらないエッセイだなぁ」と思う。
「アノミー」などのキーワードがイマイチわからない。
東北震災の被災者がこんな本など読まないだろう・・・と思う。
しかし、読み進むにつれ、おもしろくなってきた。
つじつまが合わない・・・と思っていた文脈も、みごとに統一されてきた。
何...続きを読むPosted by ブクログ