芹沢俊介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ピンポイントで自分の興味関心が文字になっていたから、読んでいてわくわくした。
ひきこもりや若者の起こす犯罪について、結果から考察するのではなく、若者の気持ちを汲み取り、原因を探究していく姿勢に好感を持ちました。
芹沢さんが「見られている不安」と「見られていない不安」の2つの不安に「孤独」を結びつけて、「便所飯」を語っている13章が特に良かったです。
個人主義がすすみ人間関係の希薄化が叫ばれる一方で、情報化社会にいる私たちは、たえまなく他者の目にさらされています。こういった社会の変容を踏まえて「孤独」について考えていくことで、卒論の参考にしていきたいです。
芹沢さんの『存在論的ひきこもり論 -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
なぜ毒物は匿名の悪意を拡散させるのか?
なぜ自殺幇助の概念は揺らいでいるのか?
なぜ誘拐事件は恐喝事件に相貌を変えるのか?
なぜミイラに治療を施しつづけるのか?
なぜ“連続強姦殺人”は昭和とともに終焉したのか…?
頻発する「事件」の不可解さに寄り添いながら、死と虚実をめぐる切実な「現在」の物語を読み解く、芹沢事件論のエッセンス。
[ 目次 ]
聖賤‐毒物論
自殺幇助論
純粋放火論
虚実‐誘拐論
遺“体”治療論
異常通交論―ストーカーをめぐって
人面獣心論―連続強姦殺人事件
現場移動・拡散論―バラバラ事件の周辺をめぐって
自己主題論―女性犯罪の新しいテーマをめぐって
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