野村良太のレビュー一覧

  • 「幸せ」を背負って 積雪期単独北海道分水嶺縦断記

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    サブタイトルが、「積雪期単独北海道分水嶺縦断記」とある。
    北海道分水嶺とは、この場合宗谷岬から襟裳岬までを結ぶ、中央分水嶺、まさに北海道を縦断する山旅。
    2022年2月26日宗谷岬から出発して4月29日襟裳岬まで、実に距離にして670㎞、日数63日間の記録だ。
    小・中・高は野球少年、そんな彼が北海道大学に進学をし、山に出会い、のめりこんでいく様子、先人の山行記録などを読み、今回の挑戦となっていく経緯を読むにつけ、山にとりつかれてしまったらそうなっていくだろうなと納得しつつ読み進める。
    毎日、天候とにらめっこしつつ、量に制限のある同じ食料を食べ、深い雪と格闘しながら、少しづつ歩を進める。
    日記に

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    2025年04月14日
  • 「幸せ」を背負って 積雪期単独北海道分水嶺縦断記

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    積雪期単独北海道分水嶺縦断記。 670km
    63日の縦走をやり切った青年 野村君。
    実は 偶然一度お会いした事もあり
    一文一文 噛み締めながら読みました。
    困難な時 真摯に自分に向き合う勇気と発想の素晴らしさを教えられました。            山を登った経験がなくても
    その勇大な自然になす術がなく 呆然とする姿や
    晴れた時の山の神々しさが伝わる感動的な本でした

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    2025年02月11日
  • 「幸せ」を背負って 積雪期単独北海道分水嶺縦断記

    Posted by ブクログ

    山行の凄さとか、筆致のみずみずしさとかではなく、生々しい日記に記された苦しさや葛藤、そして幸せの表現が生き生きしすぎていて、心に刺さる。
    エピローグは幸福と感謝に満ちあふれていて、涙腺が緩むのを押さえられなかった。

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    2024年10月30日
  • 「幸せ」を背負って 積雪期単独北海道分水嶺縦断記

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     NHKで放映された番組をみていたことがきっかけで本書を手に取った。

     本書を読んでいて思い出すものがある。私が学生時代にサイクリングしていた時の旅日記だ。テント泊や野宿を重ね約2か月を旅していた頃の日記は、天気が良ければ鼻唄を口ずさみ、雨が降れば不幸を嘆き、風が強いと世界を呪い、また、自分の将来や旅の意味について書かれている。そう、旅の記録ではなく若い青年の心情描写だ。還暦を迎えた現在のサイクリング旅日記は気分の抑揚が感じられず、日誌のようでつまらない。

     本書は北海道の宗谷岬から襟裳岬まで分水嶺を単独でたどった冒険の記録だが、まだ若い著者の想いが詰まった青春記でもある。将来を切り開こう

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    2024年12月23日
  • 「幸せ」を背負って 積雪期単独北海道分水嶺縦断記

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    普通の人の感性のまま大きな冒険をなしてしまうのが面白かった。感動的な傑作ではないが文章は嘘がなく好感がもてるし、この普通さこそが新しく、この人の価値だと思った。冒険に思想なぞいらないのかもしれない。TJARの超人たちにも似た爽やかさを感じる。

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    2025年08月31日