まず最初に感じたのは、「タイトルと内容が少し違う」という点です。タイトルから、某氏の著書『筋トレが最強のソリューションである』のように、会社員である自分が筋トレをすることで仕事や私生活にどのようなメリットがあるのかを書いた本だと思って読み始めました。
しかし実際には、そういったハウツー本ではなく、著者であるエドワード加藤さんの成り立ちやビジネスの歩みを描いた、自叙伝的な内容でした。そこは少し予想と違いました。
ただ、内容自体は非常に興味深く、小さい頃から人に好かれるように振る舞い、その結果として得をしてきたという話からは、人懐っこさや人間関係の大切さを改めて感じました。筋トレだけでなく、人生全般に通じる話だと思います。
また、骨折をきっかけに大学を辞めて日本へ戻り、そこから現在のビジネスにつながっていった流れはとても印象的でした。人生には思いがけないターニングポイントがあり、それをどう活かすかで大きく変わるのだと感じました。
私自身が本格的に筋トレを始めたのは2016年頃ですが、ちょうどその頃の筋トレブームと重なる時代背景が描かれていて、とても共感しやすかったです。YouTubeでさまざまな筋トレ界隈の人たちを見てモチベーションを上げていた当時を思い出し、ここ数年は何となく続けていた筋トレに対して、初心を思い出させてもらいました。
特に印象に残ったのは、自社ブランドのプロテインに対する辛口のYouTubeレビューに対し、普通なら怒ったり無視したりしそうなところを、無料で全種類のプロテインやアパレルを送付し、結果的にチャンスへ変えたというエピソードです。成功している人は、やはり器の大きさが違うのだと感じました。体だけでなく、心も大きくあるべきだと学ばされました。
読む前に期待していた内容とは少し違いましたが、著者の生き様から学べる教訓やマインドは多く、結果的には読んでよかったと思える一冊でした。筋トレ好きな人はもちろん、何かに本気で挑戦したい人にもおすすめです。