内山保のレビュー一覧

  • 百鬼園先生と私

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     内田百閒の家で書生をしていた方による随筆集『一分停車』のなかから百閒に関する文章を抽出し、文中で触れられている事項にかかわる百閒の作品を併録した文庫本。大学の講義時間中は厳格な講師として、プライベートでは飄々とした師として、学生たちに接する百閒の姿が楽しく書かれている。「奥さん」として登場するのは最初の妻である堀野清子さんで、二人目の妻である佐藤こひさんは巧みに存在を消されている。意図的かどうかはわからないが、気の毒な感じがする。最後に収録された百閒作『山高帽子』は、岩波文庫の『冥途・旅順入城式』にも収録されている、大好きな大好きな作品なのだけれども、その原稿が雑誌に載るまでの紆余曲折を本書

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    2024年08月06日
  • 百鬼園先生と私

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    学生時代、内田百閒の自宅に書生として住み込んだ著者のエッセイ。

    百閒の奔放な行動に翻弄される著者。
    高利貸から逃れるためホテルに滞在する百閒と自宅の奥さんとの間を取り持つ献身ぶりに惹き込まれる。

    巻末に百閒の5短篇を収録。充実感を得られる。

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    2024年10月13日
  • 百鬼園先生と私

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    内田百閒の書生として
    同じ屋根の下で暮らしたことのある
    ドイツ語教師の回顧録。
    一部、仮名にして小説風のものも。
    そして、最後に話題に上がっている
    百閒先生の作品も掲載してある
    親切設計です( ^∀^)

    いや〜、一緒に暮らすのは
    やっぱり大変そうな御仁ですな。
    自分が朝起きるのが苦手だからと
    代わりに駅まで知人の見送りを頼んだり
    ヘタな琴を延々と聞かせたり
    借金取りから逃げている隠れ家へ
    生活費の受け渡しに通わせたり。
    でも、なんかやっぱり憎めないんだよな。

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    2025年03月19日