萬屋博喜のレビュー一覧

  • SFマンガで倫理学

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    差別、クローン、自然、不老不死などさまざまなテーマについて問いかけられていくので、どうして自分は「善い/悪い」と判断してるんだろうと考えさせられるし、題材にされている作品も読んだことない作品ばかりだったから興味が湧いてきた。明確な答えが提示されてないから、自分で考えたり、各章の読書案内から探したりできるので、倫理学の入門としてとてもいいと思う。

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    2025年01月15日
  • SFマンガで倫理学

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    とにかく面白かった。昔のものから最近の作品まで紹介し、その中のエピソードを倫理学、哲学の観点で、「何が善くて何が悪いのか」は読者の考えに委ねるという姿勢で解説している。「どんな話なんだろう」と、ドキドキしながら読み進めた。 

    タイトルは有名で知っていても内容は詳しく知らない作品で「そんな話だったんだ!」と驚き、ほぼ全作品読みたいと思ってしまった。本書で問われている「何が善いか悪いか」を超越した自然の深さを堪能してみたいと思うエピソードばかりだった。

    難解な哲学書よりよほど分かりやすく、考えさせてくれる。と同時に普遍的なテーマであり、これらマンガの作者達には「よくそんな設定を考え、エンタメと

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    2024年12月07日
  • SFマンガで倫理学

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    SF漫画を用いて倫理学への扉を開いてくれる一冊。

    倫理学を学んだことがなくても、「そもそも倫理•倫理学とは何か」という初歩の初歩から平易な言葉で解説があるので、読みやすい。

    「人間のクローンは許される?」や「なぜ自然を守らないといけないのか?」といった個別テーマの議論の出発的には『火の鳥』、『寄生獣』、『銀河鉄道999』、『攻殻機動隊』『進撃の巨人』などの比較的知名度のある作品が用いられており、作品を読んだことのある人には新たな視点を、読んだことのない人にも、一度読んでみたいなと思わせる議題が提示されている。

    また、あくまで本書は倫理学の考え方やものの見方をSF漫画を通して解説し、あとは

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    2024年07月24日
  • SFマンガで倫理学

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    これまであまりSFを読んでこなかったが、読み手を考えさせる作品があることは知っていた。それでこの作品を読んだ。「第3章 知能と設計の倫理」、「第4章 管理と自由の倫理」がよかった。
    大学の一般教養でとった倫理学の授業も、こういう切り口だともう少し前のめりになれただろうにと思った。

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    2025年05月08日
  • SFマンガで倫理学

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    (2024/10/25 3h)

    目次に目を通した時点で豊富なSF漫画を取り上げているなと驚いたが、更に各章末に「読書案内」として数冊の漫画が紹介されていて著者の漫画見識の広さに腰を抜かした。

    古典的名作のみならず、半数以上は最近の作品を取り上げていたりする。タイトルを知っている作品は半数、読んだことのあるものは数作だった。
    いずれも、魅力的な解説つきで、読んでみたくなる。

    倫理学と哲学をストーリーに結びつけていく過程は、知識が世界の楽しみ方を拡散していくさまが表れていて素敵だ。

    特に本書は2024年に出版されたものであることから、コロナ禍における倫理(道徳)観についても取り上げており、

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    2024年10月25日
  • SFマンガで倫理学

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    知っている漫画も結構紹介されていた。
    そんなふうに読んでいたわけではないけれど
    ただ楽しく読んでいるうちに
    倫理を自然と考えさせられてたのかな。
    まだ読んでいないものも読みたくなりました!

    著者は答えを明記しない。
    こういう漫画があって、こういう筋書き。
    あなたは読んでどう思う?って
    自分で考え続けることの大切さを説く。
    クローンの是非や、環境破壊の線引き
    ロボットとの共生などが
    テーマとして取り上げられていました。

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    2025年04月27日
  • SFマンガで倫理学

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    身近な、或いは未来の為に既に議論されている倫理問題についてSF漫画を取っ掛かりに紹介する本。漫画の紹介だと思えばまぁ楽しめる。読んだことのないタイトルもあったので、読むのが楽しみ。
    大抵、当該漫画の中でその問題は有耶無耶になるか極論に走った末に詰んで終わっているので、肝心の取っ掛かりになるかどうかは…

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    2025年04月09日
  • SFマンガで倫理学

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    SFマンガで取り上げられた倫理的問いを出発点として問いの掘り下げをしていく
    答えが出るわけでは無い
    私見かも知れないが、倫理というのは常識と同じで実態などなく、環境によって望まれるモノが変わっていると感じる
    つまり、哲学の追求とは異なり、あるかも知れない答えを探るのではなく、問い続けること自体が倫理学の求めるところなのでは無いかと考える
    故に、確固とした倫理を信じた時点で、その方は倫理観に危うさを有していると思われる

    紹介されていて読んでみたくなった作品
    ・鍵つきテラリウム
    ・AIの遺伝子
    ・きみを死なせないための物語

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    2025年03月09日