白石忠志のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
なるほど、そういうことか!と思える記述が満載。随所に散りばめられた著者独特のユーモアにクスッとなる。以下は付箋を貼った箇所の要約。
「分かりやすいもの」を攻撃し、軽んじる風潮は、分かりにくいものが分かりにくいままで安住し、改善努力をしない、という結果を、同時に、もたらしている。p.iii
「この〇〇」という意味で、「本〇〇」とする表現も、古い言い回しの一種である。p.25
「みなす」=AはBに該当することとする。反論は認めない。
「推定する」=AはBに該当することとする。ただし、反論は認める。pp.37,39
いい加減なことを書けば読み手に直ちに見抜かれる、という状態を、自分で作るので -
Posted by ブクログ
本書は、法令や行政文書をはじめとする法的な内容を含む文章、すなわち「法律文章」が読み手に向けて正確に分かりやすく伝わるようにするためのヒントをまとめている。条文の読み方等の基本や、公用文の標準的なのルールとしての「公用文作成の考え方」を解説するとともに、法律文章を書く際の法学者としての著者の心掛けも紹介されている。
条文や公用文の読み方、考え方等が簡潔明快にまとまっており、法律文章を扱う公務員等にとって重宝な一冊である。読点の打ち方など、著者の法律文章に係る心掛けも納得性が高かった。正確で分かりやすい文章を作成する上で参照軸となる内容だと思う。