新薬開発における臨床試験の難しさを踏まえ、既存承認薬や開発中止薬を新たな適応に活用する「ドラッグリポジショニング」の可能性について、筆者の経験を交えながら解説した本。
創薬は成功確率が極めて低く、製薬企業の研究者でも実際に成功した医薬品開発に携われる人は10人に1人程度しかいないこと、終身雇用制度や若者の安定志向が革新的な研究の妨げとなり、新薬創出を難しくしているという話が印象的だった。自分は幸運にも若くして新薬誕生の開発に携わることができたが、その経験がいかに有難いものであるかを改めて実感した。