ヨーゼフ・シュンペーターのレビュー一覧

  • 日経BPクラシックス 資本主義、社会主義、民主主義 1

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    資本主義/社会主義の利点、欠点を知れました。
    よく見聞きする、独占や寡占のマイナスなイメージを塗り替えられました。
    また、十分に発展した経済・社会であれば、「理論的」には、社会主義も悪くないのかもと思いました。

    また、マルクスについて、中立的に評価・解説されており、学びになりました。


    ・「競争=善、独占、寡占=悪」という考えについてのメモ
    静学的な最適化では確かに完全競争が最も効率が高くなるかもしれないが、
    その効率を実現するために必要だった技術開発への投資は、完全競争ではなく、ある程度の独占による利益を見込んで行われた可能性がある。

    0
    2026年03月08日
  • 日経BPクラシックス 資本主義、社会主義、民主主義 2

    Posted by ブクログ

    第2巻では「第4部:社会主義と民主主義」、「第5部:社会主義政党の略史」に加えて、戦後のその後の展開へのコメントとして、「イギリス第三版への序文(1949年)」と「社会主義への行進」というシュンペーターが亡くなる直前の(不完全な)論文が収録されていました。
    率直な感想はというと、第1巻での資本主義の深い洞察パートに加えると、第4部、第5部はやや物足りない感がありました。特に民主主義に関しては歯切れの悪さというか、分析の切れ味がどうしても資本主義に対するのに比べれば悪いなという印象でした。その意味で予想外だったのが第5部がとても面白かったこと。冒頭には自分は専門家ではないが、と断っていますが、そ

    0
    2023年04月30日
  • 日経BPクラシックス 資本主義、社会主義、民主主義 1

    Posted by ブクログ

    シュンペーターといえば「創造的破壊」の概念を提唱した人物として日本人にもなじみの深い経済学者ですが、その概念を紹介したのが本書になります。本書は第二次世界大戦中の1942年に発刊された本ということで、そのあたりの背景を考慮しながら読み進めると良いかと思います。また本書では、序文としてシュンペーター伝を書いているトーマス・マクロウによる紹介文が掲載されていますが、これは非常に良い。本編を読み進めるに当たっての素晴らしいガイドラインになっています。

    上巻では第1部マルクス主義、第2部資本主義は存続できるか、第3部社会主義は機能するか、が収録されています。第1部では、マルクスの資本論簡潔に説明し、

    0
    2023年04月30日
  • 日経BPクラシックス 資本主義、社会主義、民主主義 2

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    資本主義と社会主義について、民主主義を交えて比較することで、資本民主主義についてわかることが多かった。

    著者はたぶん、民主主義/社会主義のどちらにも誘導しようとしていないので、考える土台になる良い本でした。



    ・民主主義が栄えるのは、ある一定の特徴を示す社会で、機能しない状況はある。
    どんな国/社会でも民主化するべきという考えは、長期的には正しいかもしれないが、外から短期的に無理に変えることがダメな理由をまた一つ知ることができました。

    ・近年、問題とされているインフレや財政赤字、税については慎重な意見で規律的な印象だった。

    0
    2026年03月08日
  • 日経BPクラシックス 資本主義、社会主義、民主主義 1

    Posted by ブクログ

    「資本主義はその成功ゆえに失敗する」マルクスの向こうを張ったこの意表を突くテーゼであまりに有名な本書は、処女作『 理論経済学の本質と主要内容(岩波文庫) 』でワルラスの一般均衡理論を継承したシュンペーターが、『 経済発展の理論(岩波文庫) 』でイノベーションをキーにその動学化を図った後、自らの学問体系の総仕上げとして構想した長期の社会変動論である。第二次大戦後の高成長から低成長時代を迎える中で福祉国家化が進展し、シュンペーターの予想が一定の説得力を持ち得た時期もあった。しかし80年代に西側の保守政権によってレッセフェールが息を吹き返し、社会主義陣営の崩壊を経て、2000年代以降グローバル資本主

    0
    2023年12月30日
  • 日経BPクラシックス 資本主義、社会主義、民主主義 2

    Posted by ブクログ

    「民主主義とは、単に『統治する人を受け入れる機会、拒否する機会が市民にある』という意味にすぎない」(p109)

    なかなかドライな指摘ではあるが、民主主義の本質をしっかりと見据え、よりマシな政治を展望するまっとうな書といえる。エリート民主主義の本丸とみなされている本書だが、そういう看板を外して、現代の民主主義の現状を踏まえて読んでみると、実に有益だ。

    あえて狭くとらえつつ、効果を最大化する戦略といえる。逆に理想を大きくして、現実を一ミリも前に進めない思想はダメだ。

    0
    2023年11月13日
  • 日経BPクラシックス 資本主義、社会主義、民主主義 2

    Posted by ブクログ

    1巻より続く

    気づき
    ・マルクスは自分は決して真の民主主義の道から逸脱し
     ているわけではない。真の民主主義の息の根を止める
     資本主義という毒ガスを除去しなければならないと宣
     言しただろう
    ・民主主義は「市民による統治」と定義できるかもしれ
     ないが、「市民」と「統治」にはさまざまな概念があ
     る
    ・結局のところ、民主主義の原理とは、競争を勝ち抜い
     て最大の支持を得た個人や集団に政権を委ねることを
     意味するにすぎない。そうなれば民主的な手法のロジ
     ックでは多数決制度が肯定されるように思える
    ・有権者の選択はイデオロギー上「市民の声」と美化さ
     れているが、自発的なものではなく、作り

    0
    2021年04月27日
  • 日経BPクラシックス 資本主義、社会主義、民主主義 1

    Posted by ブクログ

    読もうと思った理由
    現在起こっている政治経済制度の問題点について深く知りたいと思ったから

    気づき
    ・ひとたび「資本家」が潜在的なサービスの蓄えを手に
     すると立場上、そうした蓄えや潜在的な蓄えの生産に
     かかるかかる時間以上、労働者を働かせることがー実
     際のサービスを提供させることができる。この意味で
     資本家は支払った以上の労働時間を現場で要求でき
     る。その結果生産された商品も、生産にかかった労働
     時間に比例した価格で販売されるため、二つの商品の
     価値に差が生じる。この差が剰余価値で、資本家はこ
     の剰余価値を掠め取ることで「労働者」を「搾取」す
     る
    ・マルクスによれば「科学的社

    0
    2021年04月26日