ヨーゼフ・シュンペーターのレビュー一覧
-
シュンペーターといえば「創造的破壊」の概念を提唱した人物として日本人にもなじみの深い経済学者ですが、その概念を紹介したのが本書になります。本書は第二次世界大戦中の1942年に発刊された本ということで、そのあたりの背景を考慮しながら読み進めると良いかと思います。また本書では、序文としてシュンペーター伝...続きを読むPosted by ブクログ
-
第2巻では「第4部:社会主義と民主主義」、「第5部:社会主義政党の略史」に加えて、戦後のその後の展開へのコメントとして、「イギリス第三版への序文(1949年)」と「社会主義への行進」というシュンペーターが亡くなる直前の(不完全な)論文が収録されていました。
率直な感想はというと、第1巻での資本主義の...続きを読むPosted by ブクログ -
「資本主義はその成功ゆえに失敗する」マルクスの向こうを張ったこの意表を突くテーゼであまりに有名な本書は、処女作『 理論経済学の本質と主要内容(岩波文庫) 』でワルラスの一般均衡理論を継承したシュンペーターが、『 経済発展の理論(岩波文庫) 』でイノベーションをキーにその動学化を図った後、自らの学問体...続きを読むPosted by ブクログ
-
「民主主義とは、単に『統治する人を受け入れる機会、拒否する機会が市民にある』という意味にすぎない」(p109)
なかなかドライな指摘ではあるが、民主主義の本質をしっかりと見据え、よりマシな政治を展望するまっとうな書といえる。エリート民主主義の本丸とみなされている本書だが、そういう看板を外して、現代...続きを読むPosted by ブクログ -
1巻より続く
気づき
・マルクスは自分は決して真の民主主義の道から逸脱し
ているわけではない。真の民主主義の息の根を止める
資本主義という毒ガスを除去しなければならないと宣
言しただろう
・民主主義は「市民による統治」と定義できるかもしれ
ないが、「市民」と「統治」にはさまざまな概念があ
...続きを読むPosted by ブクログ -
読もうと思った理由
現在起こっている政治経済制度の問題点について深く知りたいと思ったから
気づき
・ひとたび「資本家」が潜在的なサービスの蓄えを手に
すると立場上、そうした蓄えや潜在的な蓄えの生産に
かかるかかる時間以上、労働者を働かせることがー実
際のサービスを提供させることができる。この...続きを読むPosted by ブクログ