若月剛史のレビュー一覧

  • 近現代日本史 世界大戦間期から冷戦終結まで

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    同時期に刊行された「幕末維新から第一次世界大戦まで」とあわせて購入。「幕末維新」と比べて、自分の中ではより親しみのある時代だったので、するすると読むことができた。

    東京大学出版会の記念出版ということで、おそらく大学生の学部生程度が読むことを想定している本だと思うのだが、一般の人が読むと最新の研究の進度に驚くことは間違いないだろう。特に未だに多くの議論があると一般的に思われている太平洋戦争に至る道のりについては、です。一般的に言われている、軍部の暴走だけではなく、政治における様々なアクターが思惑で動き回った結果として、破滅的な方向に至ったということがわかる。

    また授業では、リットン調査団の結果に対して怒った日本が脱退したと習うだけの国際連盟からの日本の脱退についても、実は狙っていたのは国際紛争を抑えるためだったというのは新鮮な驚きだった。

    もちろんこの書籍で紹介されているのは学会における現代の一般的な理論ではあるが、様々な解釈や触れられていない面もたくさんあるということは間違いない。今回刊行された両書には豊富な参考文献が記されているので、気になる分野についてはより深く読むことが期待されているのだろう。

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    2026年04月29日
  • 近現代日本史 幕末維新から第一次世界大戦まで

    Posted by ブクログ

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    エンタメでもよく取り上げられるテイルおかげで、幕末維新についての基礎的な知識を持っている人は多いと思う。

    ただ、そこから先の明治日本の立ち上げから第一次世界大戦までというのは、文系でその領域を専門に勉強した人でない限りには、あまりなじみがないのではないだろうか。文献や情報量が増えてきて覚えることが多いというふうに思う人も多いと思うし、単純に細かい内容が多くてなんとなく毛嫌いしている人も多いかもしれない。自分もいわゆる理系受験をしたので、教科書以上の情報はほとんど持っていなかった。ある。

    本書はそういった読者のために近現代日本史を改めて紹介し直す内容となっている。いわゆる通史とは違い、それぞれのテーマに基づいて各章の著者が専門的な内容を書いているのだが、イントロダクションという扱いになっているのか、それほど難しくもなくすいすいと読み進むことができる。

    最近、東京大学出版会はこういった”知の啓蒙”を行うような本を多く出しており、新書や一般的な紹介に満足できない人に向けては大変良いことだと思う。イントロダクションということもあり、それぞれの細かい内容についての興味がある人は参考文献を見てくださいというスタイルをとっているのも良いところだ。

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    2026年04月12日