朱子学は天とか理とか一定の概念を前提として始まるが、蘭学はなにごとも実験しなくては本当かどうかわからないという科学的精神に基づく。概念の把握が難しく、雲を掴むような理屈だらけな朱子学より、ある意味分かり易い。 p. 49〜
三浦梅園、反観合一はんかんごういつ、
対立させて観ると複雑に、合わせて見ると単一になるこの世界。
哲学とは当たり前のことにたどり着くにもさまざまな可能性を考え、それらを吟味して、ようやくそこに到達する人たちなのである p. 52
特定の宗教を信じる必要はない。ただ毎日を健康に過ごし、隣人と仲良くし、言葉を正して会話を楽しむこと。そうすれば心も整い、自分も周囲も幸せになる / なにわのど真ん中、醤油湯屋息子として育ち江戸随一の天才、富永中基 p. 56
福沢諭吉、若い時にオランダ語を習うも開国後の横浜では英語を使っているのを知り、猛勉強。切り替えの速さ、思い切りの良さ、引きずらないことの素晴らしさ! p. 62
パルメニデス、が言った2つ。
◯この世界はたった一つの元素から成り立っている
◯存在しないものについては考えるな p. 73
インド人にとって実在するのは観念であって現象ではない。私達が「この花は美しい」という時、インド人は「美がこの花にある」という。小林秀雄は、「美しい花はあるが、花の美というものはない」と。
p. 86
デカルトは自然を超えるものとして神を考え、人間の理性がその神に匹敵するものと思う。
スピノザは自然が神であり、神はそれ以上でもいかでもなかった。人間も動物も生き物すべては自然が生み出したものであり、同時に自然がなる存在として自らを生み出すことができるのだ。その限りにおいて、生き物すべて神なのである。 p. 98
化学哲学者カール・ポパー
アドホック/ その場しのぎ ?
反証可能性/ 万人が心に銘記すべきものである。20世紀で最も重要な概念といえるかも?科学は反証される可能性を残していなくては化学ではない。開かれた態度を導く。
会社経営ならドラッカー p. 132〜
アトミゼーションとは、原子化と訳される言葉で、個人主義化を意味する。集団主義と共同体意識から脱却しろ、個々の人間が自分のために、自分で考えて生きるようになれ、ということ。 p. 146