寮美千子のレビュー一覧

  • 名前で呼ばれたこともなかったから―奈良少年刑務所詩集―(新潮文庫)

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    詩を通して見える彼らの気持ちに寄り添いたい気持ちもあるけど、被害者のことを思うと複雑。
    どうかこのプログラムを受けた子たちが再犯を起こしていませんように。

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    2024年11月29日
  • 空が青いから白をえらんだのです―奈良少年刑務所詩集―(新潮文庫)

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    たまたま受刑者の詩に触れた。荒削りな作品から考えさせられる作品もあり、詩が言葉の使い方、人間形成の一助になると感じた。国語の授業で作品を作る機会があったらよかったと今更思えた。

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    2024年11月22日
  • 空が青いから白をえらんだのです―奈良少年刑務所詩集―(新潮文庫)

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    奈良少年刑務所での社会性涵養プログラムの中の童話と詩の授業で書かれたもの。
    詩はよくわからないが、このプログラムの取り組みは素晴らしいと思った。

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    2024年11月22日
  • 空が青いから白をえらんだのです―奈良少年刑務所詩集―(新潮文庫)

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    受刑者の詩というものに初めて触れた。飾られない言葉たちが整然と並んでいた。なかでも表題の詩は、たった一行に込められた想いも含めて響いた。性質の差こそあれど、根っからの悪人など居ない。

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    2024年09月06日
  • 空が青いから白をえらんだのです―奈良少年刑務所詩集―(新潮文庫)

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    飾らない言葉がたくさんあった
    後半はお母さんについて考える詩が集められていて、
    母親との関係がその人をかたちづくるにあたって与える影響の大きさを改めて感じた
    世の中にはどうしようもなく悪い人もいるのだろうけど、この本で言われているように周囲の環境から結果的に犯罪を犯してしまった人もいて、
    刑務所にいる人、いた人ではなくその人自身と関わっていくことの大切さと難しさについて考えた

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    2023年11月12日
  • 空が青いから白をえらんだのです―奈良少年刑務所詩集―(新潮文庫)

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     生まれ落ちた場所によって過酷な運命を背負う魂もある。
     私は、この建物に恋をした。
    どんなドラマがここで、展開されたのかは知らない。
     ホテルとして改装されるけれど、少年達の想い、覚えておきたい。
     「もりのあさがお」っていう刑務官を描いた漫画も良かったな。

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    2023年11月01日
  • 空が青いから白をえらんだのです―奈良少年刑務所詩集―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    とにかく考えさせられる本だった。
    受刑者の少年たちが書いた詩ということだったが、他の方の評判にもあるように、とても犯罪を犯した人の書いた言葉とは思えない、なんとも素敵な言葉や感情が並んでいた。
    特に「母」を想う詩は思わず涙しそうで、電車の中で読むのをやめてしまったほど。。

    でも、
    なんとなく、少年犯罪というのを美化しているように見えてしまう。。
    複雑な家庭環境で育ったがゆえの犯罪、、というのも理解はできるものの、やはり犯罪には必ず被害者が存在して、その被害者のことを考えると、、どうなんだろう。。
    加害者たちが公正していく姿を見るのは、関わっている人たちにとってはやりがいもありそうだし、
    すご

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    2023年10月15日
  • 空が青いから白をえらんだのです―奈良少年刑務所詩集―(新潮文庫)

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    詩はあまり読まないけど、ここに載っている詩は少年達の色々な背景と将来について考えさせられて良かった。

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    2023年08月21日
  • 空が青いから白をえらんだのです―奈良少年刑務所詩集―(新潮文庫)

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    誰も耳を傾けないところに、感情の発露はない

    これらの詩作品の作者はすべて、我々が絶対に関わり合いになりたくないと願うような少年たちである
    だから、この情動涵養プログラムを引き受けた作者の勇気には脱帽した
    また、強い熱意でこの情動教育を推し進めた職員の皆さんにも

    犯罪者である少年たちにこんな美しい心があったなんて…などと軽々しく言うつもりはない
    ただ一つ確かなことは
    「誰も耳を傾けないところに、感情の発露はない」
    彼らに感情が「無い」わけではない、彼らの生育歴において誰もそれを聞こうとしなかっただけだ
    何度も繰り返されるこのメッセージと、私が逆立ちしても書けない素晴らしい作品の数々に
    知らず

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    2023年03月19日
  • 空が青いから白をえらんだのです―奈良少年刑務所詩集―(新潮文庫)

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    ネグレクトでしつけも教育も無く育ったのは無責任な親のせい。犠牲者の子どもが、自分を取り戻すきっかけが与えられて良かったと思う。

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    2022年10月11日
  • 空が青いから白をえらんだのです―奈良少年刑務所詩集―(新潮文庫)

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    まず、純粋な「詩」として心を鷲掴みにされました。
    こんな無防備な、純粋な、ストレートな言葉たち。
    ほとんどの受刑者がかなり複雑で苦しく、厳しい背景を持つようですが、幼い子供が書いたようなものもあれば、中には文学や哲学に造詣が深いのでは、と思わせる詩もありました。
    どのようなスタイルにしても作品として素晴らしいものばかりでした。
    ほとんど初めから最後までボロボロと涙を流しながら読みました。
    プログラムでは誰も仲間を否定せず、辛抱強く発表者の言葉が出るまで待ち、ひとつでも多くその子の、その作品の良いところをみつけようとし、褒めたたえ、励ましあい、認められることで自らも相手を見つめようとする素晴らし

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    2022年09月17日
  • 空が青いから白をえらんだのです―奈良少年刑務所詩集―(新潮文庫)

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    少年刑務所の受刑者が更生プログラムの中で書いた詩を集めた詩集。

    少年刑務所に入るような子は育ってきた家庭環境だったり、学校、周りの大人の影響が深く関わっている。そこで心を閉ざした子が詩を自分で書く、書いた詩が他の人に受け入れられることで心を開いていく。

    普通の人から見れば犯罪者としか見えないかもしれないが、この本を読むと、普通の子で、育ってきた環境が悪くてそんな形になってしまったんだと悲しみを感じ、
    じぶんが育った環境に恵まれていたのだと感じた。

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    2022年08月11日
  • 空が青いから白をえらんだのです―奈良少年刑務所詩集―(新潮文庫)

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    詩は美しく琴線にふれる
    共感や自己肯定がなく罪のために刑務所に収監された子供たち
    みんな逃げ場がなかった、純粋とありますが刑務所のなかは決められたルーチンです
    社会の荒波にまた巻き込まれないとも限りません、確かにやり直す権利は必要です
     薬物ではなく傷害で収監された人もいるはずです
    死に至らしめた罪状の子供もいるはず。その方や家族の痛みは治りません。その痛みを忘れずに読む必要があります

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    2022年08月06日
  • 空が青いから白をえらんだのです―奈良少年刑務所詩集―(新潮文庫)

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    「ぞうさん」を歌うのを拒んだ子が「どうして?この歌、知ってるでしょ」と声をかけると「幼稚園も小学校も行ってない」という返事が返ってきたそうです。著者は言葉を失ったと書かれていましたが、小学校にも行けなかった子がいるのだと私も衝撃を受けました。

    きっと劣悪な環境で育ってきたのだと思います。犯罪を犯したのは悪いことですが、産まれ育った環境がもっと良いものであったら、少年少女の犯罪は減るだろうと今更ながらに思いました。

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    2025年08月26日
  • 空が青いから白をえらんだのです―奈良少年刑務所詩集―(新潮文庫)

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    もちろん法を破ったからこそ少年刑務所に身を置いているわけだけれど、ここには書かれていない事情や生育環境がそれぞれにあったのだろうと察せられて複雑な気持ちになる。詩というよりは思いの丈が拙くも書かれている。乾ききった心に本当に必要なものは丁寧に向き合い惜しみない愛情を注いでくれる誰かなんだと思う。

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    2024年02月23日
  • 空が青いから白をえらんだのです―奈良少年刑務所詩集―(新潮文庫)

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    奈良に住んでいながら、奈良少年刑務所に関しては知識も関心もなかった生活を送っていた。赤煉瓦に囲まれた刑務所の中の少年たちに関わってこられた方の手記。想像通りの子どもたち。出所後の社会の視線はとても厳しいものだと予想するが、罪を認め、人生をやり直そうとする子どもたちの背中を押せる人でありたいと感じる一冊。

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    2023年12月30日