加藤雪彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『Re:Human』を読んで最も印象に残ったのは、人間の心身の健康は単一の要因ではなく、睡眠、食事、運動、腸内環境、口腔環境、さらには胎児期の環境までが複雑につながり合って成り立っているという視点である。特にDOHaDセオリーは、母体の栄養状態が成人後の肥満や糖尿病、うつ病のリスクにまで影響し得るという内容で、健康は出生後の生活習慣だけで決まるものではないことを改めて認識した。また、食物繊維から産生される短鎖脂肪酸が免疫の過剰反応を抑えることや、皮膚からの感作と経口での免疫寛容の違いなど、免疫は単純に「強ければよい」のではなく、適切に調節されることが重要だと学んだ。さらに、頻繁なタスク切り替えが脳を疲弊させることや、睡眠不足がまず感情の制御に影響するという知見は、日々の仕事にも直結する内容であり、効率だけを求める働き方を見直す必要性を感じた。起床時刻を一定に保ち、朝の光を浴びること、十分な睡眠、たんぱく質と食物繊維を意識した食事、口腔ケアなど、一見すると小さな習慣が長期的な健康を支えていることも印象的だった。本書を通して、最新の科学的知見を生活の中に取り入れ、日々の選択を積み重ねることが、将来の健康や人生の質を左右するということを強く実感した。