多良久美子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
世の中の80歳で、タイトルのようにポジティブ発言できる人はどれほどいるのだろう。
著者のそれまでの生活は、病気により重度障がいを負った息子を育て、義父母と同居、介護、病による娘の死、と傍から見ると試練の連続のように見え、さぞかし大変なご苦労をされてきたのだろうと思うが(実際に著者は障害のある息子を育てるのに、日々がいっぱいいっぱいだったと語ってはいる)、その自分に与えられた日々の中で、悲観ばかりするのではなく置かれた環境でできる自分の楽しみを見つけ、生活を楽しもうとしていたのだ。
息子は施設に入り週末自宅に帰ってくる生活となり、義父母を看取り夫婦ふたり暮らし。
年金ぐらしで贅沢はできなくとも、 -
Posted by ブクログ
お姉さん多良美智子さんの本を読んだことがあり、妹さんも出版されていることに驚き、興味をもって読んだ。
姉妹で雰囲気が似ていらっしゃる。前向きで手仕事が好きでセンスがよくてステキ。毎日を楽しんで暮らしていらっしゃる様子に刺激を受けた。
久美子さんは障害を持った息子さんがいて、娘さんは若くして大病をして亡くなったそう。大変悲しい体験やご苦労も多かったと思うのだが、久美子さんからはそのような悲壮感は感じられない。とてもバイタリティがあって魅力的な女性だ。見習いたい。ふと私もピアノの練習を再開したくなった。
真似したいこと
・「明日の用事」を考えて前向きな気分で眠りにつく
・小さなことでいいから -
Posted by ブクログ
1942年生まれの多良久美子さんのエッセイというか、生活というか生き方。
素敵な方だなぁ……
80代にはまだ時間があるので
どんな風に年齢を重ねて行くのか
ひとつの
モデルを拝見した気分です。
お料理もシンプルでナチュラルで素敵。
洋服もマリメッコの生地で作った
貫頭衣。
手触りも着心地も良さそうです。いいなぁ。
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足が立たなくなったら、覚悟しようと思います。足に「今までありがとう。ゆっくりお休み」と声をかけるつもりです。(198p)
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という言葉。
今までそのような発想はなかったので、ちょっとびっくりして、そして私もそんな風に思える人になりたいと思いました。