才谷景のレビュー一覧

  • 海を吸う/庭に接ぐ

    Posted by ブクログ

    短篇二作が収録された本書。

    「海を吸う」

    ひよりの身体には穴が空いていて、母の望む筒にはなれない。それでもひよりは母からの感情の矢印を向けてもらいたい。穴にまみれた身体を、出来損ないの身体を知って欲しかった。もう望まれたようには生きられないとしても、母にとってひとりの娘として、その存在を受け止めて欲しかった。
    穴が具体的にどういうものなのかは明記されていない。ピアスとかタトゥー的なものであるかと思えるけど、あくまで海のようなもので満たされた穴で在ると記される。そしてその過程が性的なことのメタファーでもあったりして、穴自体に重さや感情の深みを持たせている。

    宗教のようなものに心酔し、神のた

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    2026年05月04日
  • 海を吸う/庭に接ぐ

    Posted by ブクログ

    語彙力の凄まじさに圧倒される一冊。
    怖い、恐ろしい、なのにどこか美しく、読んでいるとゾクゾクと体の内側と外側が無理やり開かれていくような感覚に襲われる。
    才谷さんの世界が爆発的に広がり、自分自身がその世界に蹂躙され、侵食されていく、そんな強烈な読書体験だった。
    たくさんのメタファーが散りばめられているのだろうと思いながら、それを一つひとつ拾い読みするのも非常に面白かった。
    言葉の力でここまで読者を支配できるのかと、ただただ驚嘆するばかり。
    才谷景さんの世界観に完全に飲み込まれた作品でした

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    2026年06月08日
  • 海を吸う/庭に接ぐ

    Posted by ブクログ

    体に穴が空き、
    そこに海がある人達の話

    森と庭のせめぎ合いの渦中にいる
    父娘の話

    の2篇
    全部で120頁程度でサクッと読めた

    ・斬新すぎる設定で物語も不気味
    ・叙事的な表現も多く美しい
    ・若干のエロスや退廃美も感じる
    ・爛熟や頽廃の色合いが濃い内容

    消して万人受けしないけど、
    謎の中毒性を感じた

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    2026年05月15日