冬実雨夏のレビュー一覧
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珠玉の一品(だと思う)
事故死した恋人が会いに来くるお話。
最初は気づかず読んでいたけど、途中から「あ、そういうことか」と気づいた。
それに気づいて読み直すと、切なさが胸を打つ。
昨日迎えた幸せな朝が、今朝も同じように迎えられるわけではないことを
私たちは経験知として知っている。
ショックから立ち直れないでいる恋人を心配する気持ちも、自分も一緒に行きたいと願う気持ちも、
「お先!」という恋人に向けた笑顔も、悲しくて切ない。
短編だけどストーリーに起伏もあり、ふたりの心情もきちんと伝わるように表現されていると思うし、
いい作品だと思う。
作品内容に書かれている「もう一度読み返したくなる、珠玉のラブストーリー」という