重度障害を持つ娘をケアしてきた著者が、自身のガン宣告を機に、愛する娘へ向けて綴った自伝的小説。
自身の病状はほぼ語らず、娘へ語りかける切実な言葉ばかり。
表題の「空気のように」は、娘の名前Daria(≒D aria:空気)に由来するもので、軽やかに・自由に。それでいて「触れられないけれど確実に存在する」無償の愛を示しているよう。
自らの死と娘の未来を見つめる著者の眼差しは痛ましいほどに透徹していて、命の尊厳と愛の本質を読者に刻み込みます。
イタリア文学の権威・ストレーガ賞受賞の数日前に亡くなったとのこと。