キラン・ミルウッド・ハーグレイブのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
骨太なファンタジー。主人公イサは「冒険と地図と、悲しい結末の“伝説”が好きな13歳の少女。「伝説は、おおむかしに本当にあったのに、みんなが現実じゃなかったっておもおうとしていることだよ」というイサのセリフに頷くばかり。イサは、大国から見たらいわゆる流刑地と呼ばれる地に住むふつうの女の子。女の子だからって冒険しちゃいけないの?と思う気持ちに大共感でもこの作品でとりわけ惹かれたのは、イサの友だちループで、〈ジョヤ島〉の総督の娘だ。彼女の父娘関係にぐいぐい引きこまれた。薄々感じていたけれど、謝辞にあった「むかしながらの祖父母像からいちばんかけ離れた、だからこそ最高のイボンヌとジョンに」という作者の言
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Posted by ブクログ
地図職人の父親に地図作りを学んだ少女は禁断の森の奥へと向かった友を助けにその森へと入っていく。
正直物語そのものはどこかでみたような聞いたような話のツギハギ感は否めないんだけど主人公の地図を愛して地図を読むようにして生きていくその描写が真っ直ぐで応援したくなる。
全てに答えがあるわけではないので出てきた化物はなんなのかとかその島の謎は結局なんなのかわからないことだらけではあるんだけれど主人公はそれでも地図を描きながらこの先生きていくんだろうというのが爽やかでよい童話を読んだなぁという気分でした。小学生におすすめの本。
別件だが、この本は人気が出た後イラスト入り特捜版が出る事となり、特装版はウク