玉置太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
上半期のベスト本にノミネート!
移民の方と距離を置くのでも、無理やり馴れ合ったりするのでもない、様々な「第三の道」がここに示されている。
大阪・ミナミの島之内という街にある学習支援施設「Minamiこども教室」を中心に、10年間の取材をした記録。
移民の子供向けに開かれた教室で、ボランティアの大人が「一対一」で勉強を見たり話し&遊び相手になったりする。新聞記者の著者は当初取材のつもりで訪れたが、そのままボランティアとして通うことに。彼が一時の取材でなく心から彼らのそばにいたいと思ったところに、ただのルポではないことを確信した。
教室での経験を基に移民について理解を深めたいと思った著者 -
Posted by ブクログ
移民、と呼ばれる方々と触れ合うことのない生活をしている。
なのでTVやネットや書籍などで、間接的にしか私は移民ということを知ることができない。
だからなのか、この本に書かれていることについて、著者が伝えていることは、スッと心に届かないモヤモヤした思いもある。
しかし、移民として日本に暮らしている人々は、幸せになるために日本を選び、日本を訪れた人がいるし、歴史的、社会的な背景がある、と著者の思いとして、第三章(P.234から)を読み理解できた。
最後に、ボランティアのヤマダさんのことが印象深く残った。
コミュニケーションのとり方を、問題ありとされる辛さを、彼はどう自分で処理してこれから生