ジャックキャンベルのレビュー一覧

  • 彷徨える艦隊 9 戦艦ガーディアン

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    ようやくアライアンスへ帰還すれば当然のように政治抗争が待ち受けている。
    そしてドーントレスは単艦で新たな任務へ。
    一見それは栄誉ある儀礼的な任務であるように思えるのだが……という本巻ラスト部分へと続いていく。
    先祖崇拝をしている彼らにとって、太陽系(地球)というのは特別な存在なんだな、というのがよくわかる。
    今までの敵とはひと味もふた味も違う一方、異星人のように意思の疎通が難しいわけではないしメンタリティもほぼ同一なので、それはそれで面白い展開になるのかなと期待。
    その中でダンサー族がなにゆえ地球の、特定の地域へ行きたがったのかという理由がわかるところは、ちょっと涙ぐむシーン。

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    2015年05月27日
  • 彷徨える艦隊 8 無敵戦艦インビンシブル

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    謎の種族の次に出会ったのは他種族の殲滅に熱心なテディベアのようなベア・カウ族。続いて蜘蛛と狼を掛けあわせたようなスパイダー・ウルフ族。スパイダー・ウルフと共同でベア・カウ艦隊を撃破、スーパー戦艦を奪取してミッドウェイに戻ってくると、ミッドウェイはシンディックに反乱を起こして独立済み。そこへ謎の種族の攻撃が。謎の種族を撃退したもののシンディック艦隊はアライアンス艦隊に意味ありげな捨て台詞を残して撤収。結構入り乱れてきたけど、何巻で綺麗に話をまとめるんだろうか?

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    2014年09月01日
  • 彷徨える艦隊 外伝2 星々を守る盾

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    本編の方は対未知の異星人の戦いが軸となり、当初の頃と少々方向性が変わって来ていますがその分この外伝シリーズでは人間同士の駆け引きが主軸にあり、その意味ではシリーズ初期に近い印象。


    ただ華麗な艦隊戦は少なく、どちらかというと暗闘メインでスパイものと言っても通じるかも。

    ミッドウェイ星系がどういう方向に進んで行くのか、続刊を楽しみに待ちます。

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    2014年08月28日
  • 彷徨える艦隊 外伝2 星々を守る盾

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    本編『彷徨える艦隊』シリーズでは敵側だったシンディックの人物を主人公に据えたスピンオフ作品の第二巻。

    テンポの良い語り口でスラスラと読めるし、おもしろいことはおもしろいのですが、体制が違っても主人公の思考パターン・行動パターンが本編の主人公のそれとあまり違わないのに少々の違和感を感じます。

    物語の終盤で、主人公にのっぴきならない危機が襲いかかって『第三巻へ続く』となるのですが、外伝シリーズを引き伸ばすのもいかがなもんか、という気もします。

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    2014年08月26日
  • 月面の聖戦3 永遠の正義

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    数々の理不尽と最後まで戦うのかと思いきや・・・軍隊は国の憲法を守り抜くための存在と強調する。どんなおかしな政府からでも命令されればそれを実行するのが軍隊。大団円のように見えるラストシーンでも、この基本姿勢は守られる。そもそも反乱の原因となったこの構図は変わらない点に恐ろしいものを感じる。もう少し、この矛盾を突いてほしかった。侵略者としての国であっても「政策」には従うというのが軍隊だからだ。政策を決めるのは国民だということを、少しでも軍事力をもつ国民は再認識しなければならないだろう。

    集団的自衛権が討議中だけれど注意しなければならない。子供が大人になるころ、戦争だらけの世界になっていませんよう

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    2014年06月27日
  • 月面の聖戦2 指揮官の決断

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    無意味な命令を実行するための命を落としていく兵を守るため、反乱を企てるスターク軍曹。反乱軍司令官として命令を下す立場となる。

    有象無象の集団を命がけの任務に邁進させるための方法論の塊が軍隊。第2次大戦の昔から、無能な上官への対応方法もマニュアルの中にあるということを耳にしたことがあるけれど本当なのだろうか。

    どうしようもない上司が着任した場合、使えない同僚がチームにいる場合・・・軍隊だったら死んでしまう。サラリーマンは命までは奪われないだけましか。

    あらゆることを織り込み済みで準備すれば「理不尽」とも戦える!(勝てないかもしれないけれど)

    最終巻へ続く~

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    2014年06月21日
  • 彷徨える艦隊 旗艦ドーントレス

    購入済み

    皇国の守護者と・・・

    皇国の守護者の通じる渋い撤退戦とのレビューを見て購入。
    翻訳物にしては読みやすく読み応えがあった。
    過大評価され管理職になった辛さが身につまされ、読み応えがあった。

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    2014年05月27日
  • 彷徨える艦隊 外伝1 反逆の騎士

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    『彷徨える艦隊』外伝第1巻。
    シンディック側の艦隊司令官と陸戦部隊の司令官が主人公です。

    正編と同じく面白いことは面白い・・・・・・・のですがストーリー展開が正編と似かよってるのはいかがなもんだろうか、という気もします。

    また、一話完結かと思いきや海外ドラマのように肝心なところで『次回に続く』となるのが思いっきり肩透かしです。(泣)

    ちなみに正編第9巻の翻訳版の出版予定が年末か年明けで、外伝第2巻はその後(恐らく半年後?)ですから結構待たされることになりますね。

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    2013年05月14日
  • 彷徨える艦隊 6 巡航戦艦ヴィクトリアス

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    開始した理由も定かではない100年間続いた戦争も終結。やめる理由ももはやわからなくなっている。このあたりの設定がリアル。現代の泥沼戦争にも通じる。さすが軍隊あがりの著者。ギアリーとデシャーニの歯がゆい関係も一段落といったところでしょうか?あんまり私生活想像できないけど。気が強いんだろうなデシャーニ。

    異星種族の謎も残しつつ第2部へ。

    この手の話でいつも引っかかるのは、異星文明と映像通信できたりコンピューターシステムにウィルスを仕掛けられたりすることなのですが、これらの謎も第2部で解かれていくのだろうか・・・ないな。

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    2013年04月28日
  • 彷徨える艦隊 8 無敵戦艦インビンシブル

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    ネタバレ

    100年続いた大戦争を終わらせた英雄も宇宙艦隊も戦争が終われば危険なだけの不要品とばかり、休息する間もなく、見つかるかどうかわからない異星人探索の旅に追い出されたギアリー元帥とその宇宙艦隊の逆境譚。いきなり交渉不可能な異星人との戦闘で、無敵戦艦インビンシブルが沈むところから始まります。

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    2013年02月23日
  • 彷徨える艦隊 8 無敵戦艦インビンシブル

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    矢継ぎ早に新しい異星人の登場する本巻。これまでの彷徨える艦隊シリーズとは一癖も二癖も異なるが、根底は一緒でそんなこと気にせずに全然楽しめました。

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    2013年02月16日
  • 彷徨える艦隊 8 無敵戦艦インビンシブル

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    『月面の聖戦』シリーズが入ってちょっと間が空いた『彷徨える艦隊』シリーズの最新刊。
    戦闘シーンについては相変わらずご都合主義的な部分もありますが、やはり『月面の~』とは比べ物にならない程、複雑なストーリーが展開されます。

    前6部作と違って異星人が登場する分目新しさがありますが、その反面、異星人のテクノロジーということで何でもアリ的な描写に陥りがちなところを、(少々こじつけぽい説明ではあるものの)そう読ませないテクニックが流石だと思いました。

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    2013年02月13日
  • 彷徨える艦隊 5 戦艦リレントレス

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    数々の罠と内なる敵や民間で言ったらオフィス・ラブ(?)をくぐり抜け、ついにアライアンス宙域へ帰還。次回最終巻?ちらつく異星人はどうなる??

    同じ組織内でも向かう方向が違うメンバーがいるし、挙句の妨害工作。これもまた、当たり前として対応しなければならない。このぐらいタフでないとなぁ。見習いたい。

    しかし、毎回副題に艦名が割ふられてますが、中心になっているわけではない。どんな関係があるのかいまだ不明・・・

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    2012年12月17日
  • 彷徨える艦隊 4 巡航戦艦ヴァリアント

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    前任者の戦死によって1500名からなる宇宙艦隊の指揮を引き継ぐことになってしまったギアリー大佐。敵地深くから果たして戻ることができるのか?

    敵との過酷な戦いを強いられながらも決して一枚岩ではない組織に加え、敵の工作員の潜入もうかがわせ、また背後には異性人の影が色濃くなり・・・更には厳しい参画関係。絶句・・・

    この状況厳しすぎる。胃に穴が開くな。ストレスの高まりとともに感情を爆発させる場面も多くなってきた。

    現実の仕事でも、ふと思い当たり、「ギアリー大佐だったらどうするか・・・」などと考える今日この頃。でも、その前に思いっきりブドウ弾をぶち込んでやりたいゾと妄想してしまう年末・・・

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    2012年12月05日
  • 月面の聖戦2 指揮官の決断

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    テンポが良くてあっという間に読み終わり。

    組織運営というか人心掌握というかあんまりミリタリーじゃないかも知れないけど楽しかった。基本的に好みのテーマだからね。
    ストーリーとしてはお約束の展開って感じかな。良い人、悪い人が明快だし。

    完結編の3巻でミリタリーっぽいところやメカメカしいところが期待できるらしいのでさらに楽しみ

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    2012年10月22日
  • 月面の聖戦1 下士官の使命

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    ネタバレ

    歩兵部隊が主役のミリタリーSF!って感じで楽しいシリーズの予感
    共和国の戦士シリーズとは違ってミリタリーSF!(感嘆詞付き)なので楽しんで読めた。

    正直者の軍曹がアメリカ月面派遣軍を率いる事になっちゃうんだけど。

    地球上の資源すべてを支配しているアメリカ政府(けれども企業に支配されてる言いなり状態)。その他の国々はアメリカが興味を示さない月面で細々と開発をしてる。
    当然アメリカ軍は世界一なんだけど、士官は自分の出世にしか興味が無くて兵士は消耗品という。ありがちと言えなくもない世界設定

    アメリカ企業は月の資源も欲しくなって侵略開始。企業も植民というか開発のコロニーを建設して資源開発を始める

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    2012年10月20日
  • 彷徨える艦隊 旗艦ドーントレス

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    何の予告もなく、唐突に物語が始まるので最初は戸惑うが、どんどん話に引き込まれる。適切なリーダーがいれば、集団は正しく動くものだ、と言えば話は簡単なのだが、逆に言えばそういうリーダーがいないと、短い期間でこんなにも集団には駄目になり、転落の一途を辿るものなのかと思うと空恐ろしい。

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    2012年09月06日
  • 彷徨える艦隊 3 巡航戦艦カレイジャス

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    スペースオペラの名を借りたリーダーシップ論(そうなのか?)第3弾。

    的の裏をかきながら逃走を続けるギアリー大佐。通常よりも少なく被害でいることによる、思わぬ障害(なるほど自動補給システムの穴だな)や、複雑な女性との間に挟まれて難問を抱え込んだりと、外だけではなく内側の問題にも対応しなければならない。

    がんばれ中間管理職!

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    2012年07月16日
  • 彷徨える艦隊 2 特務戦隊フュリアス

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    突然大きな組織を率いることになってしまったら・・・
    一致団結とは無縁の集団のリーダーとなってしまったら・・・
    間違った状況で英雄として祭り上げられ、崇められたら・・・
    英雄に祭り上げられ、挙句引きずりおろそうとする輩に囲まれたら・・・
    失敗は死を意味する組織のリーダーとなってしまったら・・・

    明らかにスペースオペラなのだけれど、苦しむ中間管理職が出てくるリーダー論として読んでしまった。汗。

    スペースオペラ界の「もしドラ」か・・・「もし100年前のおぢさんが大艦隊を率いる大佐になったら」

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    2012年07月05日
  • 彷徨える艦隊 6 巡航戦艦ヴィクトリアス

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    後書きや他のレビュー等でも書かれているが、主人公が一番苦心するのは指揮じゃなく、部下のマネージメント。。。
    当然 SF 描写や艦隊戦の描写も面白いのだが、この作品の一番の特徴はこれにつきる。

    一人称で描かれている事もあり、主人公が何に苦労しているかがよくわかるし、それが面白くまた新鮮。

    部下たちも一癖も二癖もあり、あたかも SF ウォーシミュレーションゲームのリプレイを読んでいるような感覚もあり、楽しい。

    戦闘描写も拠点攻略や要塞攻略は無く、すべては艦隊戦だがそれもまたよし。

    シリーズ一気読みしたけど、そのうちまた読もう。

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    2012年06月22日