五百香ノエルのレビュー一覧
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ネタバレつ、ついに完結してしまいました。
長い小説を読むときはいつもそうなんですが、完結してしまった時の「もう、続きがないんだ……」の喪失感はすごいですよね。
この巻では、イリの覚悟が問われます。
というよりは、前巻の最後で攫われたイリが、自分の一番いたい場所に戻るために、腹をくくるんですが。
そして、ついにラカとイリが直接対峙して、イリはその状況にあっても、自分の身を守るために、立ち向かって……
という話でした。
イリの体に起こった奇跡も、まぁ、思った通りの奇跡だったんですが。
最後の皆のハッピーエンドぶりに、なんか、いいなー……と思ってしまいました。
どの人も、皆、ベビー -
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ネタバレなんというか……
いきなり時間がサリヤが帰ったところまで飛んだので、一瞬迷子になりましたが、ちゃんとその間のことも、後々ちゃんと振り返ってくれているので、迷子から無事、復帰できました。
なので、時間軸がわからなくなることはないかな、と思います。
今も昔も、政治に対して全く興味はないが、実はこれからの政局?(と言っていいのかしら?)で一番重要なところを担ってたイリ。
そんなイリが、ついに自分の気持ちを正直に、ヤンアーチェに伝える……
なんというビッグイベント!
まさか、最終回前にして、こんなシーンが見れると思いませんでした。
まるで、中学生みたいな告白シーンのやり取りは、かわ -
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ネタバレヤンアーチェの即位披露の当日に、バルトの父親である自由同盟盟主が殺されたのが発覚するところから、物語は始まります。
これはちょっと予想外だったけど、当然と言えば当然で、即位式の国内で人が殺されたとあって、チャンシャンの国としての責任が問われる事態になって、ホークファンが、政治家の舞台から降りることになって……と、物語がいよいよ混沌としてきました。
イリは、今まで政治とは全く関係ない、という顔をしていたけれど、実は隣りの国で生活していただけあって、結構皆が知らないことを知っていたんだ……ということを、ここまで来て初めて知りました。
そして、ようやくここにきて、タイトルである大事なキ -
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ネタバレいよいよ、GENEは、運命の2人をくっつけにかかり始めました。
いえ、最初から順調にぽんぽん行くはずのない二人ですが。
(というよりも、それであっさりくっつくんだったら、もうくっついてますよね)
そして、何よりもイリの体の秘密が解き明かされようとしています。
楽しみです。
イリは自分の気持ちを認めてしまいますが、ヤンアーチェと普通に結ばれるわけがない、と思い込んでいるため、心とは裏腹に、もう一人妾妃を持つように促します。
ヤンアーチェも、イリにだけ溺れている自分に不安を感じるのと、対外的に文句のつけどころのないお妃を持とうと思ったのと、で、娼館上がりのヨンジャを妃に迎える。
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ネタバレ暴虐を尽くした兄王子・タオホンを討ち、王位を奪ったヤンアーチェ。彼は、タオホンの愛妾だったイリを「殺しはしない、楽に死なせたりしない」と言い、王宮の外れに幽閉する。
イリを殺すこともできず、まして自分の目の届かない所で追いやって違う誰かと幸せにさせることなどできなくて、ヤンアーチェはイリへの捨て切れない想いに苦しみ、日々、決しては治安がいいとは言えない下町の闘技場で、身分を隠し戦うことで鬱憤を晴らしていた。
一方、イリはヤンアーチェへの憎悪を糧にすることで、生きつづけていた。
そんな時、ちっとも愛妾を娶ろうとしないヤンアーチェに耐えかねて、ホークファンはヤンアーチェが酷く執着しているイ -
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B級SFホラー×バディもの×アクション×BLのコラボレーション
あとがきで「ヒドゥン」についてふれてましたが、あの映画が好きな人は琴線に触れるんじゃないでしょうか(私は「ゾンビコップ」が好きでした)
警官×幼なじみの教師(寄生型宇宙人付き)で、この宇宙人アイビーが非常にかわいいです。
寄生相手で精神を共有している眞白とのやりとりがおもしろおかしい。
眞白がひねくれまくって恋人にも素直になれないのに対し、生まれたてで純粋なアイビーはさらっと本心を言ってしまったり。
おかげで主人公カップルが進展したり。その辺のエピソードの絡ませかたが上手いです。
五百香さんはクセが強い作家さんですが、これは設定が -
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ネタバレ完結巻です。★2つか3つで迷い、長いシリーズだったし……と3つで。
最後、イリが幸せになれたことはよかったんです。
世界の不幸をすべて一身に凝縮したんじゃないかってくらい、とにかく
不幸な受だったので、幸福になるときのカタルシスを少なからず期待
してましたので、期待はずれでがっかりだったのです。
9巻とかいう中途半端な数字で終わらせないで、これは絶対に全10巻
で纏められていたら、もっといい話になってたと思います。
作者さん自身も、この形が今の自分の精一杯とおっしゃってたように、
最終巻にしてなし崩しに全部を箱に無理矢理押し込んで、ぎゅうぎゅうに
ガムテープで何とか箱のふたを閉じたという感が