五百香ノエルのレビュー一覧
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ネタバレつ、ついに完結してしまいました。
長い小説を読むときはいつもそうなんですが、完結してしまった時の「もう、続きがないんだ……」の喪失感はすごいですよね。
この巻では、イリの覚悟が問われます。
というよりは、前巻の最後で攫われたイリが、自分の一番いたい場所に戻るために、腹をくくるんですが。
そして、ついにラカとイリが直接対峙して、イリはその状況にあっても、自分の身を守るために、立ち向かって……
という話でした。
イリの体に起こった奇跡も、まぁ、思った通りの奇跡だったんですが。
最後の皆のハッピーエンドぶりに、なんか、いいなー……と思ってしまいました。
どの人も、皆、ベビーラッシュで。
こうやって、命とかいろんなものがつながれていくことが、正常なことなんだ……と、思うと、いろいろ愛おしいです。
幸せって何なのか、覚悟って何なのか、愛って何なのか、改めて考えさせられた話だったような気がします。
きっと怖がってちゃダメで、一歩踏み出すことが大切なんだな、と思いました。
長い長い物語が、きちんとあるべきところに完結したことが嬉しくて。
皆が幸せになれたことが嬉しくて。
でも、物語が終わってしまったことがちょっぴり悲しい、そんな話でした。
長い長い物語ですが、途中で投げずに、最初から読んだらずるずる引き込まれてしまうこと請け合い、なので、オススメします!
最初のうちは、読むのがちょっとつらいですが、頑張って最後までたどり着いてください。
意地っ張りで、投げやりだったイリが、幸福をつかむ過程はとっても素敵な物語でした。
ネタバレしたくないので、抽象的なことをいっぱい書きすぎて、よくわかんない文章ですが、ちょっと重たい目のファンタジーをBLで読みたい方にはオススメできる、いい終わり方をした物語だと思います。
ただし、両性具有に抵抗がなければ、の話ですが(最初、それで一回読めなくて断念した)。 -
Posted by ブクログ
ネタバレなんというか……
いきなり時間がサリヤが帰ったところまで飛んだので、一瞬迷子になりましたが、ちゃんとその間のことも、後々ちゃんと振り返ってくれているので、迷子から無事、復帰できました。
なので、時間軸がわからなくなることはないかな、と思います。
今も昔も、政治に対して全く興味はないが、実はこれからの政局?(と言っていいのかしら?)で一番重要なところを担ってたイリ。
そんなイリが、ついに自分の気持ちを正直に、ヤンアーチェに伝える……
なんというビッグイベント!
まさか、最終回前にして、こんなシーンが見れると思いませんでした。
まるで、中学生みたいな告白シーンのやり取りは、かわいらしくて、素敵だったと思います。
なんですが、神様(この場合は作者様?)は、イジワルで二人に更なる試練を与えます。
この状況を読んだとき、思わず心の中で「おおおおおおおおおおおお」と叫びました。
ネタバレになるので、言いませんが。
そんな感じで、ますます目が離せない8巻でした。
後はもう、完結へ向かうしかないんですが、それが少しもったいなく感じるくらいです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレヤンアーチェの即位披露の当日に、バルトの父親である自由同盟盟主が殺されたのが発覚するところから、物語は始まります。
これはちょっと予想外だったけど、当然と言えば当然で、即位式の国内で人が殺されたとあって、チャンシャンの国としての責任が問われる事態になって、ホークファンが、政治家の舞台から降りることになって……と、物語がいよいよ混沌としてきました。
イリは、今まで政治とは全く関係ない、という顔をしていたけれど、実は隣りの国で生活していただけあって、結構皆が知らないことを知っていたんだ……ということを、ここまで来て初めて知りました。
そして、ようやくここにきて、タイトルである大事なキーワード「遺伝子(GENE)」が出てきました。
帝国は実はとんでもないことをやらかしていたようで。
おまけに、次々と別離があり、物語はいよいよ帝国との対決へと向かっていきます。
だけど、それはいいんだけど……
どうも次を暗示する言葉がマイナスしかなくて……
とっても暗い気持ちになってしまったりなんだり……
これからまだまだたくさんの犠牲が出そうですが、頑張って読みます。
これを越えないと、終わりにはたどり着けないんですよね……頑張ります! -
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ネタバレいよいよ、GENEは、運命の2人をくっつけにかかり始めました。
いえ、最初から順調にぽんぽん行くはずのない二人ですが。
(というよりも、それであっさりくっつくんだったら、もうくっついてますよね)
そして、何よりもイリの体の秘密が解き明かされようとしています。
楽しみです。
イリは自分の気持ちを認めてしまいますが、ヤンアーチェと普通に結ばれるわけがない、と思い込んでいるため、心とは裏腹に、もう一人妾妃を持つように促します。
ヤンアーチェも、イリにだけ溺れている自分に不安を感じるのと、対外的に文句のつけどころのないお妃を持とうと思ったのと、で、娼館上がりのヨンジャを妃に迎える。
という感じの話。
個人的にはヨンジャがもったいないくらいいい子だと思いました。
本当、もったいない。
他の女の人だったら、その権勢を盾にしたりとか、いろいろすると思うんですが、ヨンジャはとても素直に自分の立場を理解してて。
やっぱり、ヤンアーチェは、人を見る目があるのか……と、思うと同時に、ヤンアーチェなんかに引き取られてかわいそうに……と、思ってしまいました(苦笑)
これから先、ついに物語はクライマックス。
すっかり行方がわからないまま、放置されていたデイトリットの名前も出てきたし、物語がどういう終わりを迎えるのか、とても楽しみです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ暴虐を尽くした兄王子・タオホンを討ち、王位を奪ったヤンアーチェ。彼は、タオホンの愛妾だったイリを「殺しはしない、楽に死なせたりしない」と言い、王宮の外れに幽閉する。
イリを殺すこともできず、まして自分の目の届かない所で追いやって違う誰かと幸せにさせることなどできなくて、ヤンアーチェはイリへの捨て切れない想いに苦しみ、日々、決しては治安がいいとは言えない下町の闘技場で、身分を隠し戦うことで鬱憤を晴らしていた。
一方、イリはヤンアーチェへの憎悪を糧にすることで、生きつづけていた。
そんな時、ちっとも愛妾を娶ろうとしないヤンアーチェに耐えかねて、ホークファンはヤンアーチェが酷く執着しているイリに、その執着を断ち切らせるために、ヤンアーチェに抱かれるよう頼みにくる。
当初、イリはホークファンの頼みごとを断るつもりでいたが、清童である彼を自らの身体で穢すことで復讐しようと決意するが……。
三年経って、ヤンアーチェは未だにイリへの想いを断ち切れなくて、女を作ることができずいにいる。イリもヤンアーチェのことを憎しみだと思いながらも、忘れられずにいる。多分、それだけ二人の結びつきは強いんだろうね。つらいところだ……。
それよりも何よりも、前回死んだと思ってたミハエルが生きていたことにびっくりしました。彼らは二人で一人のような感覚だから、無事に生きていてくれてとってもよかったです。どちらかが欠けても彼らは成立しない気がする。
それなのに、リンゴがミハエルに想いを寄せてるなんて……
何て、報われないんだ……
個人的には、リンゴ自身に対してもかなり思い入れも高いので、BL関係なく彼女には幸せになってもらいたかったんだけど……無理そうだね……
でも、何よりも一番つらいのは、せっかくお互いが素直になれたヤンアーチェとイリの交わりだったのに、ヤンアーチェにとっては夢の中の出来事でしかなくて、起きたら現状は今より悪くなるしかないんだろう……ってことだろうな……
けど、個人的には、この状況なら好転させることもできる気がするんだけど……
だって、ヤンアーチェは「夢なら素直になれる」と思ってるわけだから、彼に起きた後も夢の中の出来事を受け入れるだけの強さがあれば、きっとこのままハッピーエンド! ってこともできると思うんだけど……どうも、そうはならなさそうな気がしてます。
せっかく、せっかく、イリにはようやく掴んだ「愛」で、幸せの一つの形だったのに。
イリがかわいそうです……。
早く早く、イリに幸せをあげたいのに。
ヤンアーチェ、強くなって! 自分の気持ちを認めてあげて欲しい。
続きがとっても気になります。 -
Posted by ブクログ
B級SFホラー×バディもの×アクション×BLのコラボレーション
あとがきで「ヒドゥン」についてふれてましたが、あの映画が好きな人は琴線に触れるんじゃないでしょうか(私は「ゾンビコップ」が好きでした)
警官×幼なじみの教師(寄生型宇宙人付き)で、この宇宙人アイビーが非常にかわいいです。
寄生相手で精神を共有している眞白とのやりとりがおもしろおかしい。
眞白がひねくれまくって恋人にも素直になれないのに対し、生まれたてで純粋なアイビーはさらっと本心を言ってしまったり。
おかげで主人公カップルが進展したり。その辺のエピソードの絡ませかたが上手いです。
五百香さんはクセが強い作家さんですが、これは設定が飛んでる分、主人公カップルも結構王道の筋肉馬鹿の無自覚モテ男×小悪魔美人だし、展開もきれいに仕上げてるので読みやすいかと思います。
あと、脇の女の子の描き方が実にリアルなのにかわいい。ちょっと感動しました。
ただ、ヒルが苦手な人は避けた方がいいかな… -
Posted by ブクログ
ネタバレ完結巻です。★2つか3つで迷い、長いシリーズだったし……と3つで。
最後、イリが幸せになれたことはよかったんです。
世界の不幸をすべて一身に凝縮したんじゃないかってくらい、とにかく
不幸な受だったので、幸福になるときのカタルシスを少なからず期待
してましたので、期待はずれでがっかりだったのです。
9巻とかいう中途半端な数字で終わらせないで、これは絶対に全10巻
で纏められていたら、もっといい話になってたと思います。
作者さん自身も、この形が今の自分の精一杯とおっしゃってたように、
最終巻にしてなし崩しに全部を箱に無理矢理押し込んで、ぎゅうぎゅうに
ガムテープで何とか箱のふたを閉じたという感が否めない。
あんなに魅力的だった脇キャラも安っぽくなり、どうしてそうなる……
と思わずツッコミ入れたくなります。
最後まで好意を持てなかったホークァンとサーシャは、やっぱり最後まで
自己愛の塊で、不快感。いろんな意味で女性が軽んじられている
描写に感じて、あんなに魅力的に描かれていた女性陣がこれまた
最後の最後で安っぽくなった感じ……。
そして声を大にして言いたい。
あれだけイリの不遇を延々とずっしり重くなるくらいに書いてきたなら、
それを超越するくらいの幸せ描写がほしかった。
ページが足りなくなって安易に纏めてほしくなかった。
せめて、正妃としての戴冠式から妊娠出産の流れは背丁寧に書いて
ほしかった。BLには必要のない描写かもしれないけど、イリと一緒に
歩いてきた9巻だったので、それが悲しくてなりません。
はっきりいって、作中一番格好良かったのは、ヤンアーチェではなく
ミハイルだと思います。