うっけのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
世界中で人気作家が失踪する事件が起こり、女王さまという謎の人物がからんでいると言われていた。ある日ゆいは女王さまの元に連れてこられ、作家キリア・コウの代わりに『マヤ』シリーズの続きを書くように言われるのだった。
本が好きな子の物語は数多くありますが、本を作ることの楽しさに主眼を置いている点が特異的で面白いです。それも、文章を書く人、物語のアイデアを出す人、編集する人など、本を作ることに様々なアプローチがあることが示されているのが素敵です。
しかし、子どもに理解のない大人や逆に理解のある大人、型外れの子ども、子どもたちの家庭環境の問題などが、いかにも取って付けたような感じで、子ども向けの本はこういうものだろうという型にはめられているように思えました。まるで作中にある読書感想文のテンプレートが大人を意識したもののように、読者である子どものことを意識し過ぎたのかも。もっと子どもたちを信頼して思う存分冒険させてもよかったのではないかと思ってしまったのは、これまた大人目線での感覚なのでしょうか。 -
Posted by ブクログ
(No.13-32) 児童書です。
内容紹介を、表紙裏から転載します。
『「女王さま」という怪人物が世界中の人気シリーズを収集、新刊本が出なくなるという事件が大発生!!
本が大好きなゆいは、女王さまと対決するために、「ある世界」へ乗り込んでいきますが・・・・。
本嫌いの荒太(あらた)と頭脳派の現(げん)もまきこんで、ゆいは世界を救えるの!?』
この本のことは前から知っていましたが、ソニンシリーズや羽州ものがたりとはずいぶん違うイメージなので読んでいませんでした。
でも他のは全部読んだのにこれだけ残っているのは、何となく嫌だったので読むことにしました。
あらら、この表紙と題名や紹介文から想像していたのとはちょっと違ったわ。するする読めて軽いんだけど、大人になったかつての本好き少女(私)が共感できる部分がたくさん!
これって菅野さんの子供の頃の想いが詰まってるのね。その頃の自分へ贈った物語なのかな?
読書感想文についてのゆいの気持ちに「ほんとにそうだよ!」と同感する人はたくさんいるんじゃないかしら。
現が提案した解決策には、そうだよね~それでも良いんじゃない?と思った。
「まね」と「リスペクト」の違い、ものがたりを思いつくこととそれを文章にする力についての考察、キリヤの悩みなどは小説家になってからの菅野さんが反映されていると感じました。
私にとってはファンタジー部分より現実部分の方が印象が強かったのですが、もし子供の頃読んだなら、ゆいが喜んだ素敵な部屋や提供されるアフタヌーンティの描写にわくわくしたな。
そして女王さまとキリヤのことは、子供の頃の私だったらほとんど気にせず読み終わったでしょう。大人の私はその後のことをちょっと妄想してます・・・・。