スズキトモのレビュー一覧

「新しい資本主義」のアカウンティング―「利益」に囚われた成熟経済社会のアポリア

スズキトモ

スズキトモ氏が提唱する「DS経営」は、企業が生み出す付加価値を株主だけでなく、従業員、役員、研究開発、そして社会全体に適切に分配することを目指している。
具体的には、株主への配当を一定レベルに抑え、それを超える付加価値を従業員や役員、事業再投資に還元する仕組みを採用するアプローチである。

ROEや利益率を軸に財務諸表を捉えていたため、この着眼点は新しく勉強になった。賃上げによるジレンマはどの企業も抱えているであろうから、もっとこの考え方が普及してほしい。

「新しい資本主義」のアカウンティング―「利益」に囚われた成熟経済社会のアポリア

スズキトモ

失われた30年に何が起こっているのか一目で分かるグラフはぜひ見てください。また、この本から溢れ出る将来の日本が幸福であることを本気で願い行動している著者の熱い想いをぜひ感じて欲しいです。

「新しい資本主義」のアカウンティング―「利益」に囚われた成熟経済社会のアポリア

スズキトモ

今の時代はマイナーチェンジで生活が変わるようなイノベーションは少なく、幸福感が増進することがない。
企業の利益も株主や投資家に還元され、社員には還元されないから社員の士気や幸福感と連動しない。
その通り、と感じた。