レインボージャンボたかおのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
一年ほど前から、レインボーというコンビの芸人を応援しています。幼少期から今まで、お笑いという文化にあまり触れてこなかったのですが、劇場に通うほどにハマっています。お笑いというとボケとツッコミが固定でいて、お決まりのギャグがあるというイメージでした。レインボーはどちらもボケとツッコミをする、そして何かしらの役柄になりきって会話のやりとりをするコント(どちらかが女装の確率が高く、恋愛ネタが多い)に定評があります。ジャンボたかおさんの著書が発売されていることはレインボーを知った割と初期から存じ上げていましたが、YouTubeでネタを見て、それぞれの個人チャンネルの動画を視聴し、ラジオも聴いて、劇場に足を運んである程度レインボーという芸人について理解を深めてから買おう、と謎に決めていました。
もうタイトルから情報量が多い。レインボーのネタと同じく、タイトルだけで登場人物が予測できる。いわゆるネタバレからスタートするのになぜこんなにも面白くて笑ってしまうのか。それがコントではなく小説になったとき、どのような奥行きを感じられるのか、すごく楽しみでした。
内容としては複数の男女が登場し、オムニバス形式で話がまとまっています。妻からみた男、学生時代の男、芸人の後輩からみた男、不倫女からみた男、ひとりの人物がどんどん完成されていく。そうやって憎めない人間が生まれる。
一気読みしてしまいましたが、コント20本みたくらい頭が興奮していました。タイトルは物騒ですが、ミステリーというほど複雑ではなく、ただ台詞のキャッチーさやキャラ付けの独特さ、あとは登場人物の出てくるタイミング(いわゆる伏線回収的な、あ!この人!!この台詞!!!)というのが絶妙で、お笑いでいう「間」が一冊の本の中に絶妙に散りばめられていました。
表紙が中村祐介さんというのも合っていました。中村さんといえば森見登美彦さんがパッと浮かびますが、場面の切り替えの感じとか、台詞の言い回しが独特なのが森見さんぽい。森見さんがある種コント的な作風でもあるのかも。
ファンゆえにベタ褒めしてしまい、評価はかなり私的になっていますが、読書家さんでサクッと笑えるお話を読みたい方に是非おすすめです!
もちろん、レインボーファンなら分かるネタも随所に挟まれています。(こういうコントあったなとか、これは相方の池田さんの幼少期のエピソードを混ぜてるな、とか) -
Posted by ブクログ
コントを小説にしたのではなく、レインボーはもともと小説をコントにしていたのかもしれない。そう思わされるほど、心理描写が濃密だった。くだらないことを濃く濃く書いていて、何度も笑ったし、最終章に到達するころには最後どうなるか気になって仕方なかった。最終章から設定が1つ増えるのだが、矛盾しないように書くの大変だっただろうなぁ。
登場人物の目線を切りかえながらの構成も見事で、全員に興味が持てたし、全員の気持ちにちゃんと共感させてもらえた。あとさすがコント師なのは、会話が凄くおもしろい。舞台だったらめっちゃウケるやろうな、ってところが何ヶ所もあった。もちろん読んでも面白い!おすすめです!