ならののレビュー一覧
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『嫌われる勇気』の作者が中学生に送る読書案内。
主人公は前作『さみしい夜にはペンを持て』で中2だったタコジローくん。あの時はどうにもならない教室での人間関係を、日記を書くことで乗り越えていく日々を描いていた。
今回は中3になり、進路が腑に落ちない。
そこへヒトデの占い師が現れて、本棚からタコジローくんに必要な本を光らせて取り出し、大事なことばを浮き上がらせて読ませてくれる。いいな。
本は渡せても読書は渡せないというのも納得。同じ『羊と鋼の森』を読んで、良かったという2人、何も事件が起こらずに読めなかったという1人。ホントにそうで、うなずくことがいっぱい。
本をどこまで紹介するかにも触れている。 -
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私は第1弾の作品を読んでいないのですが、今回のテーマが「読むこと」というので、興味が湧きました。
生まれた場所も時代も、名前も性別も、生まれ育っ家も、自分では選べない。中学生くらいまでは、誰に何を学ぶかも選べなかった。
けれど、本はいつからだって、自分で選べる。
ぼんやりしたモヤモヤを諜にしてくれる物語。同ごさみしさを抱えた著者の言葉。人生観を変える一文。
全部ここにあります。この本と出会って、本屋さんで見える景色が変わりました。出版社の言葉
中学生向けに書かれているとはいえ、「読むこと」を真摯に考える人にとっては、非常に有益な著作だと思います。
著者が内容に即して選書した作品も秀逸なも -
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さみしい夜のページをめくれ
たこジローくんと本の出会い。
学ぶこと・読書の大切さや、本との出会い方・読み方・向き合い方を、物語に乗せて伝えてくれる、優しい本。
ヒトデさんは、これからの人生の希望も与えてくれるし、取り巻く世界の残酷でさみしいところ、そんな中で本と向き合えば乗り越えられることも教えてくれる。
カバーやページのカラフルで温かみのあるイラストが、物語のなかに潜っていける、本に入り込めるような素敵な作りで、本棚に飾っておきたいもの。(まさに目の第一印象)
・自分の年齢と同じ数の冊数が自画像をつくる
・そのだれかと一緒にいることで、いい自分が引き出されている
・外で読む時には -
Posted by ブクログ
中学3年のタコジローは進路に悩み、転校ばかりのイシダイくんも、図書委員のサワラモトさんも小さな悩みがあることを、占い師のヒトデさんを通して気づき、大切な本と出会っていきます。
なぜ勉強しないといけないのか。なぜ素直に感情が出せないのか。なぜうまく本を読むことができないのか。なぜ本を読むのか、など。
前回の「さみしい夜にはペンを持て」の続きなのか、タコジローが日記を書き続けていたのが可愛いです。
自分が生まれたくて生まれた人は誰もいない。
だから仕方なく生きればいいのか。
無理やりポジティブに生きればよいのか。
みんなも一度は考えたことのある悩み。
「君たちはどう生きるか」に近い学びがあり -
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オーディブルにて。
数年前仕事のストレスで休職していた時に「書く瞑想」と言われるジャーナリングを知り、紙に自分の頭の中を書き出すことの大切さやその効果については実感済みだったけど、「書くことで何だかスッキリする」「何か楽しい」というようなフワッとした認識だった笑
でも「何故書くことは良いのか」「書くことでどうなるのか」等についてちゃんと文章で言語化された本書を通して改めて「書くこと」とはどういうことなのか、日記はどう書いていくのかを知ることができた。
最近、これまで使ってきた普通のマンスリー手帳とは別でジャーナリング用の手帳を作ろうと思ってるので日記の書き方とか活かせたらいいな✨
(ただオ -
Posted by ブクログ
ネタバレ子供にプレゼントしたいと思った本
◆書くことの意味
・話すよりも、書くことで心と頭が整理される
・言葉にすることで、形のない思いが考えに変わる
・書くことは「考えること」。自分の中に答えを探す行為
◆言葉と考える力
・思いは泡のように消えるが、書いた言葉は残る
・「思う」は感じること、「考える」は答えを出そうとすること
・書くのが苦手なのではなく、言葉を早く決めすぎているだけ
◆自分を知るための文章
・書くたびに、自分というダンジョンを探検している
・日記は「今」ではなく「あの時」の気持ちを書き留めるもの
・過去の自分に質問し、今の自分が答えを出すことで理解が深まる
◆言葉の力と使い方