ならののレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「読書」とは、どちらかというと受動的で非生産的なイメージが付きまとう。
何もする事がないから、読書をする。暇つぶし。確かにそういう時間の使い方の一つが読書でもあると思う。
でも、この本を読むと「読書」が能動的で創造性のある行為だってことがよくわかる。
本を渡されても、そこには文字が羅列してあるだけ。その文字を読んで頭の中でイメージしたり意味を咀嚼して自分の中に落としこんだり、それを元に考えたりすることは、間違いなく能動的に「読書」しないとできないことである。
本も勉強も、自分を耕すこと。
特に、受験を控えて進路選びに悩んでいる子、なぜ数学を勉強しないといけないかと頭を抱えている子にもおすすめしたい。
もちろん、大人が読んでも面白い。 -
Posted by ブクログ
ネタバレさみしい夜シリーズの2冊目。
前作がすごく好きで、良かったので読んでみました。
タコジローと同級生2人の3人が、本を使って占いをする占い師のヒトデに会い、自分にあう本の選び方や読み方、それぞれの悩みを解決する本との出会い方などを知り、自分選びをしていく様なストーリー、というのは他の方のレビューを読んで知っていて読んでみたかった一冊です。
『大事なのは、最後まで全力でやった、っていう事実のほうなんだ。だからイカリくんはもう「ひと掴みの砂金」ってやつを掴んでるんだと思う』
この一文を読んだ時、稲妻が落ちました。
自分で選ぶ、継続する、最後までやり切る。
それが自己効力感を作るのかも、と思いました。
タコジローが面談で決められていた進路を改めて自分で決めて宣言するシーン。
大人は理解できずにポカーンなのがとても良いです。
なぜ勉強をするのか。
それは自分を耕すためだと太宰治の「正義と微笑」を引きつつ言います。
自分を耕すとは「やった」という感覚を持つこと。
なぜ読書をするのか。
それは自分の学びたいことを学ぶため、自分の人生を選ぶためだと思います。
これにはすごく納得できます。
自分の選んだ本が自分であるような感覚を味わったからです。
自分の本棚は脳内の可視化だと言った人がいました。
本当にその通りだと思います。
本と自分の考え、専門と専門外、本文とあとがきを比べる「くらべクラゲ」。
自分、ことば、作者にマイクを突きつける「それでクラゲ」が面白いです。
本の読み方の一歩として参考になりました。
読書をして様々な世界を覗き見していると考えます。
自分で選択し、一掴みの砂金を掴んでいきたいです。 -
Posted by ブクログ
読む本を選ぶことは自分の人生を選ぶこと。
なんだか大仰な気がしますが、私もはっきりと実感として理解できるのです。
祖父や母の影響で本は身近だったし、大学生になったら絶対に本屋でバイトするんだ!と思っていました。実際にご縁があり、ふと手に取った本が原田マハさんの「楽園のカンヴァス」でした。
西洋美術の優美さや面白さ、歴史との複雑な関わり合いを読書を通して知った20歳そこそこの私。「本場の美術館に行きたい」という気持ちだけで、25歳の時に1人でロンドンに飛びました。(旅行です)
振り返ると、あのときあの本を手に取っていなければ1人でロンドンに行くことも無かったし、そのときの「言葉がうまく伝えられない」歯痒い気持ちが英語学習への意欲に繋がることもなかった。日本の外の文化を肌で感じることもなかったかもしれません。
いまは西洋美術だけでなく様々な芸術や歴史を少しずつ本から学びつつ、毎日英語を勉強する生活をしています。本を読む前の自分に教えたら驚かれるかも。
この本はそのような「なぜ本を読むのか」ということを説教くささを抜きにお子さんでも分かるように&大人でも楽しめるように書かれていて、老若男女に手に取ってほしい!と思いました。
一度手にした本を最後まで読め!みたいなことも言わないし、自分に合わない本もあれば世の中真実だけを描いた本ばかりではないということもしっかりと教えてくれているのも良い。
私は幸運にも本へと興味を誘導してくれる肉親がいたので読書は自然なものでしたが、本を読むことに苦手意識があるお子さん、いつのまにか本を読む習慣が薄れてしまった大人のみなさんにも是非ぜひ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレまず、本を手に取った瞬間に装丁に空のような爽やかな海の色、絵の具のパレットのようにカラフルな海の生き物たちのイラストに心を惹かれました。そしてタイトル「さみしい夜にはペンを持て’」。
これはきっと私が求めている、心に光を当ててくれる本なのでは!と直感的に思いました。
早速買って開いてみると、タコの坊やの悩みと苦悩から始まります。言葉は易しく、若い人達向けに書かれていることが分かります。
時にヤキモキしながら、時にワクワクしながら、タコくんの冒険物語が進んでいきます。
ヤドカリおじさんの言葉に、どんどん「書くこと」がしたくなってきます。
言葉の力、書くことの力を信じる気持ちになってきます。海の底に広がる色とりどりの生き物たちや海藻たちが、言葉の豊富さと結びついて想像の中で生き生きと浮かんできます。
そうか、私が自分の書き物に満足できないのは、言葉を選ぶ努力を途中でやめてしまうからか。
もっと自分の心を見つめて、言葉の暴力のように雑に選ぶのではなく、例えを想像して、根気よく言葉を見つけていけば良いのか。
書くことで成長に気付くことが嬉しい、それも確か
。
タコくんと共に書くことの意味を、書くことによる希望を学んでいきました。
ヤドカリおじさんは行ってしまい、タコくんは卒業してしまったけど、二人のメッセージは心に強く刻まれました。
未来の自分のために、成長の喜びのために、書いてみよう!
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Posted by ブクログ
ネタバレ寮に入るタイミングで息子にこの本を贈ったら、自ら日記を書き始めたという話を母親から聞いて興味が湧き、手に取りました。
日記を通して思考を深め、自分自身のことを知り、自分自身を好きになっていく方法が書かれた本でした。
私自身はもう何十年も日記を付けています。三行日記程度ですけどね。
あまり読み返すことは無いのですが、本書を読んで改めて書くことの効果を実感しました。
アンテナが立ったところ多数あり。。
・聞いてもらうことより先に、ことばにすることの喜びがある。
・「考える」と「思う」の違いは、答えを出そうとすること。考えるのはすべて、なんとかして答えを出すためなんだ。暗算をするように頭の中で考えるより、紙に書いた方が、読み返し、修正するを繰り返すことで考えがまとまったり解決につながったりする。
一つの出来事に対して、何に似てるか、どこが似ているか考えてみる。
・日記には、未来の自分という読者がいる。
過去の日記、たまには読み返してみようか。 -
Posted by ブクログ
ヤングアダルトコーナーで見つけた。
いじめられている、話し下手な中学生のタコの中学生がヤドカリのおじさんに書くことの大切さを教わる物語。
言葉がすぐに出てこないのは「思う」と「言う」の距離が遠いだけ。言葉を外に出すまでに時間かかっている。決して頭の回転が鈍いとかじゃない。
書くのはめんどくさい。手を動かすのがめんどくさいんじゃなくて頭を動かすことがめんどくさい。何かを書くためにはそれについて真剣に考えなきゃいけない。その考えるという手間をみんな 面倒に感じている。
考えると思うの違いは 答えを出そうとしているかどうか。考えるとは 答えを出そうとしている。
文章を書くのが苦手になっているのは、みんな言葉を決めるのが早すぎるから。手っ取り早く 便利な言葉で片付けている。言葉を探すめんどくささに屈している。おかげで自分の気持ちから離れた文章になっている。
日記は出来事ではなく考えたことを書く。
日記を書けない時には、別の誰かを観察するつもりで あの時の自分を観察して、質問しながら書く
考えずに答えを出さずにいると誰かが用意してくれた 分かりやすい 答えに飛びついてしまう。
日記に悩み事を詳しく書こうとすると悪口になっちゃう。その対策としては ネガティブな感情と距離を置くこと。むしろ距離を置くために書く。湧き上がった ネガティブな感情を 過去のものにする。「ーと思った」と過去形にしてみる。
悩み事を2つに分けて考える。どんなに考えても答えが出ないものは心配事、今の自分にできることが一つでもあるのなら 考え事。
将来の自分が読むものとして書いていく。続きが気になるように。そうすれば日記は続く。