筆者の詩については、わかるわかる、と思った程度だけど、自閉症の子を持つ母親が心中して残された家族を筆者が取材するところは、さすがに重い。
で、筆者の奥さんによる次の文章。
”誰しも多かれ少なかれ願望は持ってると思います。勉強やスポーツはできないよりできた方がいい、学歴や収入も高い方がいい、病気や障害もない方がいいに決まっていると。これらは「内なる優生思想」として私の中にも潜んでいます。幸福の尺度として。”(「母として」) ー 130ページ
優生思想が「幸福の尺度」として存在するというのが的確すぎる。