松林哲也のレビュー一覧

  • 何が投票率を高めるのか

    Posted by ブクログ

    日本の有権者を対象として、投票に関わる様々な環境要因を実証分析により明らかにし、低投票率という状況を改善するための示唆を提示。具体的には、投票のベネフィットとコストに着目し、投票のコストに関連する環境要因としては投票所の数、投票可能な時間枠や日数の設定を取り上げ、投票のベネフィットン関連する環境要因としては投票啓発活動、地方と都市の議員定数配分不均衡、新党の参入、女性議員の参入を取り上げている。
    実証分析に手法や結果に納得性があり、低投票率の改善に向けた政策的含意にも富んだ良書。特に、選挙当日投票所数の減少の負の影響は期日前投票所数の増加の正の影響を上回るということ、議員定数不均衡が投票率と関係しているということなどは目から鱗だった。
    また、本筋の議論と分けて、実証分析の手法等はコラムにまとめるなどの工夫がされており、非常にわかりやすく、読みやすかった。

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    2023年10月18日
  • 入門 現代政治学 選挙から政治家・政党、メディアまで

    Posted by ブクログ

    政治学について体系的な学習をしたことがなく、帯に書かれた「解像度が確実に上がる」という謳い文句に引かれて読んでみました。しかし、解像度は特に変わりませんでした。
    選挙、政治家、政党、有権者、メディア、民主主義などについて、章毎に精緻な説明が行われていましたが、例えば政党について言えば、有権者が個々の政治家について調べるより分かりやすく政治家のスタンスを伝えることができるということを学術的に説明していただけで、多少なりとも政治に興味がある人にとってはわざわざ説明されるまでもなく自明に思えました。メディアについても同様で、メディアが民主主義において有権者の意志決定に資する情報提供を行っているということが論証されているだけに思えました。
    興味があった部分を挙げると、民主主義に関する章で、それまでの議論を踏まえれば有権者が望むことを政治家は行うはずなのに、経済格差が民主主義各国で拡大しているという、理論と現実の乖離を取り上げた話です。結論的には、富裕層などの一部の有力者の影響力が多数派より影響力を持つからと説明でした。
    政治に興味がある人にとっては、それまで半ば自明であったであろうことを説明しているだけであり、政治に興味がない人は本書を手に取ることはなさそうなので、読者層がいまいち分かりませんでした。

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    2026年09月16日
  • 何が投票率を高めるのか

    Posted by ブクログ

    投票率を上げるには、どんな取り組みが必要なのか。
    そのヒントになるデータ分析をひたすらに行う本。
    データ集めや構成に関してはすごいと思うが、なにか具体的な改善案が明示されているものではない。

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    2023年09月28日