訪日外国人の数が1000万人超えになったというニュースが話題になった。
中国人観光客が本格的に戻っていない中での明るい材料だ。
アフターコロナは景勝地を訪れてみたい外国人が増えている。
それなら1年中、様々な表情を見せる各地の自然があるではないか。
外国旅行客が旅行先に求める点の第1位は「独自の自然風景がある」だった。(出所:電通「ジャパンブランド調査」より編集部作成)
いくつかは今回初めて知った。
岩手県宮古市にある「浄土ヶ浜」は、三陸復興国立公園・三陸ジオパークの中心にある。
白い岩肌と常緑樹のコントラストが日本庭園のような美しさを醸し出すと評している。
熊本県菊池市原にある「菊池渓谷」は、日本森林浴の森百選や日本名水百選などに選ばれている自然休養林。
四季折々に変化する原生林が、訪れた人々の心を癒やすと評している。
このように外国人の日本に対する関心は、多岐にわたっている。
迎え入れる側も備えている。
宿泊施設を満室にする最新サービスとして、タブレットで設備を管理するIoTルームや、ホテルの共用ラウンジAIコンシュルジュを置いたり、アニメの世界を味わえるコンセプトルームを用意したりしている。
さらに富裕層向けが弱いと言われていたが、観光目的のプライベートジェットの空港受け入れ要件を緩和している。
さらにANAホールディングスなどの企業や自治体が集まり、富裕層向けのコンシュルジュサービスの実証実験を始めたりしている。
オーバーツーリズムの問題もあるが、全国各地に一年中観光客が訪れてにぎわいを見せるようになるといいなあ。
良いものを安く、そして「ゲンキン真理教」というマインドを捨て、良いものはそれなりの値段で提供する、そしてQRコード決済などの普及を後押しして、外国人観光客の利便性向上とともに、観光産業も取りこぼしがないようにする必要がある。