ミシェル・ビュッシのレビュー一覧

  • 誰が星の王子さまを殺したのか?

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    筒井康隆大先生が昔、乱調文学大辞典という作品の中で、星の王子さまについて、「犯人の息子」といってたような…

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    2025年06月22日
  • 恐るべき太陽

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    うわあ!またすごい作家に出逢えた!!
    大ネタがわかったときは、大袈裟でなく声を上げてしまった。自宅でよかった。

    解説の阿津川辰海によれば(その解説が読めるのも豪華。ぜひ解説まで読んで欲しい)、フランス・ミステリーの真髄は「かたり」にあるそうで。
    気持ちよくやられた〜という、ミステリ好きとしては素晴らしい読書体験だった。シチュエーションもかなりクローズド・サークルに近いし、島での殺人事件なんて面白くないわけがないでしょう。

    ミシェル・ビュッシ、わたしが知らなかっただけで、翻訳されている既刊がけっこうあるみたいなので、読破したいと思います。フランス・ミステリーはあまり読んでこなかったからとても

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    2025年05月08日
  • 恐るべき太陽

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    なんとなく怪しくて、途中何度もあれっ?となるけれど、まんまとミスリードに乗ってしまってました。
    種と仕掛けが巧妙でした。

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    2024年02月04日
  • 恐るべき太陽

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    2024年本格ミステリ10の海外部門1位の作品。そして誰もいなくなったを彷彿とさせる、孤島での連続殺人の話。作者のトリックに私はしっかり騙されました。やられたーという感じ。

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    2024年01月31日
  • 恐るべき太陽

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    ネタバレ

    違和感を置き去りに読み進めていたら最後に全部綺麗にしてくれた
    ありがたい
    歯止めが効かなくなった人間が何よりも怖いよ

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    2023年10月13日
  • 誰が星の王子さまを殺したのか?

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    「星の王子さま」は読んだことあるけど、
    作者のサン=テグジュペリについてはあまりよく知らなかった。
    サン=テグジュペリの死(失踪)の謎と「星の王子さま」の王子を誰が殺したのか(死んだのか)を探す、というお話。
    事実なのか小説なのか、ファンタジーなのかミステリーなのか、あやふやな感じで不思議な小説。
    星の王子さまを久しぶりに読みたくなった。

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    2025年05月05日
  • 恐るべき太陽

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    なるほど!こうくるか・・・
    確かに、読んでいる間に感じた少しの違和感の正体はこれか・・・と感心。

    それにしても、ティティーヌとチャーリーの生涯の恋は1週間寄港しただけだからでしょうね。
    猫や犬に対する愛情は決して目減りしないのに(たとえお布団に3日連続でオシッコしても、家具をガリガリかじっても、壁紙をはがしても)なぜ、人間相手だと目減りし変質していくのか。

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    2024年12月06日
  • 恐るべき太陽

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    【2024年203冊目】
    作家を生むための創作合宿――南太平洋仏領ポリネシアのヒバオア島に集められた五人の女達。号令をかけたのは人気ベストセラー作家。島で滞在しながらそれぞれが創作に勤しむだけの理想的な環境。の筈だったのに、参加者の一人が滅多刺しの死体で発見されて――。

    外国の小説というのは翻訳されていても、日本の小説とは全く文体も、リズムも違うので、初めて読む方は戸惑うのではと思います。訳者によっても読みやすさは大いに異なるのですが本作は読みやすいので安心できますし、異国のリズム感を楽しめます。

    明示されているようで隠されているようにしか思えない真実に翻弄されっぱなしでした。ミステリーに

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    2024年11月09日
  • 恐るべき太陽

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    南洋の島で開かれる創作アトリエに参加したベストセラー作家と作家志望の五人の女性。しかし五人に課題を残して作家は失踪、やがて殺人事件が起こる。明るい印象のリゾート地だし実は無人島ではないし、だけれどやはり孤島ミステリの風格がある、スリリングなミステリです。
    「語りにして騙りのミステリ」とはなるほど。叙述ミステリーの巨匠って、それはもうネタバレでは、という気もしなくもないけれど、だからといって見抜けはしません。参加者が一人減り二人減り、最後の二人になってからでも「え?」と驚かされます。うわ、そういうことか~。そして真相を知ってからもう一度各ポイントをチェック。ううむ、お見事。
    物語としてのラストも

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    2024年09月11日
  • 恐るべき太陽

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    アガサの「そして誰もいなくなった」のオマージュ。舞台を現代のタヒチに移し、異国らしさ民族のことを含みつつミステリーが完成!もし自分が犯人だったらと考えることはほとんどないけど、この本は考えてしまった。きっと大変だし、ずっとヒヤヒヤしてるだろう…どの犯人もかもしれないけど。
    タヒチに行ったことないけど亜熱帯の空気、スコール、海が想像される。映画化したら素敵な場面ばかりだろうな。大きなスクリーンで見たい小説。

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    2024年04月19日
  • 恐るべき太陽

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    ネタバレ

    一気に読んだ。そして誰もいなくなったのオマージュと紹介されただけあって孤島に集められた5人が次々に殺されていく。最後毒を飲まされたのはクレムだと思ったがエロイーズだったとは。ヤンも疑っていたが違った。面白かった。

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    2024年03月24日
  • 恐るべき太陽

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    美しいマルケサス諸島の風景とタナエの作る地元の美味しそうな料理がとても印象的。それと対照的な凄惨な殺人事件。伏線がありすぎてよく意味が分からず途中までは読みづらかったけど、2転3転する結末に最後までハラハラさせられた。ポリネシアンタトゥーの話やティキと呼ばれる彫像の話、ムルロア環礁での核実験の後遺症の話などもとても興味深かった。

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    2024年03月07日
  • 恐るべき太陽

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    ネタバレ

    フランス領ポリネシア、ヒオビバ島のペンション「恐るべき太陽」荘で開催されている人気作家ピエール・イヴ・フランソワ(PYF)が講師の創作アトリエ(ワークショップ的なもの!?)。
    そこに参加するのは公募から選ばれた5名の作家志望女性、プラス同行者2名(ある参加者の夫ヤン、また別の参加者の子どもマイマ)。

    講師のPYFはアトリエの場で意味深な言葉を残したのち、姿を消す。
    そこから始まる『そして誰もいなくなった』劇場(参加者が次々に、、、)。

    ある参加者が滞在中の出来事を交えつつ書き記した作中作『海に流すわたしの瓶』、マイマの日記、ヤンの独白、3つの交互視点で語られる物語。
    どうにも矛盾したり、噛

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    2024年02月10日
  • 恐るべき太陽

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    ネタバレ

    読み終わった。完全に騙された。でも、面白かった。とにかく、ストーリーの展開が上手いと感じた。例えば殺人事件が起こる度ごとに、又は何か大事な出来事が発覚する度ごとに1度、間をおく感じでページを変えたり*や太文字を入れたり、1行開けて完全に場面を変えたりして、興味が続くようにしている。また島の美しい風景を綺麗な文章で表現したかと思うと、鬱陶しいジャングルや泥道、不気味な石像ティキの描き方も上手いと思うし、とにかく表現力が豊かだなと思う。走って逃げる場面など、海外サスペンスドラマを見ているような感じさえなる。
    本の紹介にアガサ・クリスティに挑戦とあったが、確かに本文中に何度も『そして誰もいなくなった

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    2024年01月27日
  • 恐るべき太陽

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    面白かったです。
    謎が謎を呼び、もう謎だらけ!全員怪しい!
    伏線が回収されていく時はスッキリしました。

    しかし…
    本の裏筋…書きすぎじゃないかな?
    『叙述トリックの巨匠』だとか『クリスティへの挑戦作』だなんて…ネタバレだと思います(ノᗝ˂。)

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    2023年11月04日
  • 恐るべき太陽

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    ネタバレ

    タイトルとあらすじに惹かれて読みはじめた作品。
    物語の中で感じていた違和感、ミステリーをあまり読まないながらに私がたてていた仮説に近くとも遠からずな結末に大変満足した。
    個人的には、この本を翻訳語として読むことに意味があるなと思った。

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    2023年10月22日
  • 恐るべき太陽

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    著者初読み。
    翻訳本としては読みやすく、それぞれの視点で書かれた章立てが短く(これがストーリーに重要な組み立てだったのだか)没入しやすかった。

    アガサクリスティーの「そして誰もいなくなった」のオマージュとのことだが、昔読んだはずだがすっかり忘れており、こちらももう一度読みたくなった。

    ヒバオア島の自然と歴史、神秘が背景にある中のミステリーに浸れる至福の時間を味わえた。
    いつかは行ってみたいところである。

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    2023年10月09日
  • 恐るべき太陽

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    久しぶりのミシェル・ビュッシ。
    翻弄された。
    全てを知った上でまた読んだら見方が全く変わるでしょうね。
    舞台が南国ということもあり、この猛烈な暑さの中で読むのにも相応しかったように感じる。
    「時は殺人者」読んでないので読まねばと思いました。

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    2023年08月21日
  • 恐るべき太陽

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    本書の感想は、「騙された〜」という感じです。

    ミシェル・ビュッシの「黒い睡蓮」を読んで、フレンチミステリーの面白さに目覚めました。

    本書も、読み進めないと収まらないくらい、謎が謎をよびました。
    途中から恐くなって…
    chatGTPに「クレムは、精神を病んでいるのか…?」と質問したくらいです。
    chat GTPの答えは…そう思わせるのが作者の意図だそう。

    最後まで読んでみて…複雑な構成だと感心しながらも、やや納得のいかないところもありました。
    犯行は短略的ですし、ハッピーエンド寄りの結末も取って付けたように感じました。

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    2025年08月24日
  • 誰が星の王子さまを殺したのか?

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    洋書の同じ人物をいろんな呼び名で呼ぶのは、なかなか慣れない。話が思うように入ってこなかったところもあったけど、星の王子さまの世界観をこわさずに、新しい解釈をもらって興味深かった。サン・テグジュペリさんのことについて、あんまり知らなかったから作者の経歴などを知るのもその本の面白さを深める要素であると感じた。あとがきを読む時に、これからはは、そこまで楽しんで読みたい。

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    2025年07月26日